大人の歯列矯正に年齢制限はある?治療に必要な期間や費用を徹底解説!!
こんにちは。
中目黒南口改札より徒歩1分の歯医者・歯科「中目黒BIANCA歯科矯正歯科」院長の宍戸です。
歯並びや噛み合わせに悩みを抱えつつも、「もう大人だから」という理由で歯列矯正を諦めている方が意外と多く、
色々とご相談やご質問をいただくこともあります。
しかし、大人になってからでも歯列矯正を始めるのは遅すぎることはありません!
むしろ、治療を受けることで多くのメリットを得ることができるため、改めて費用や治療期間も含めてしっかりと確認してみましょう。
矯正は大人になってからでも問題ありません!
よく患者様から矯正は、子どものうちに行うものかという質問をいただくこともありますが、実際には年齢に関係なく、歯茎や歯槽骨などの周囲組織が健康であれば、大人になってからでも問題なく治療を受けられます。中目黒BIANCA歯科医院では、実際に60歳を超えてから、お口全体のこと考えて歯列矯正を行うこともありますので、年齢にとらわれず、歯列矯正の多くのメリットを活かせると良いと思います。
成人矯正いわゆる大人の矯正にかかる費用
一般的になりますが、だいたいの費用の目安に表にまとめています。
費用は治療の種類や範囲によって異なりますが、子どもの矯正治療(小児矯正)で約半分ほどです。
Ⅰ期治療と呼ばれる小児矯正の費用はおおよそ〜40万円程度です。
また、歯列矯正は通常、保険適用外ですが、医療費控除を利用することで実質的な負担を軽減できる場合があります。
成人矯正の矯正治療期間
これも一般的ですが、大人の歯列矯正にかかる時間は、歯を抜くか抜かないかで大きく変わります。
歯を抜く場合は、だいたい平均して約2~3年とされています。
代謝が活発な小中学生と比較すると、成人矯正の治療期間が長くなる傾向があります。
矯正治療では、矯正装置を使って歯に圧力をかけ、骨を溶かしながら新しい骨を作る過程を繰り返し、徐々に歯を移動させます。
これを骨のリモデリングと呼びますが、
急激な圧力をかけると、歯にダメージを与える可能性があるため、治療には一定の期間が必要です。
ただし、症状や口腔環境によって治療期間は異なります。
部分矯正の場合ですと、数ヶ月で治療が完了することもありますので、詳しくは歯科医院で検査を受けて確認しましょう。
次に大人になってから矯正を行うメリットのご紹介をします。
大人になってから矯正を行う5つのメリット
以下で5つのメリットを解説いたします。
①噛み合わせが改善される
歯列矯正によって歯並びを整えることで、これまで悩んでいた噛み合わせの問題を改善できます。
噛み合わせは、意外とご本人も気がついていないことが多く、ましてや歯科医院に定期的に検診など行っていないと見逃しがちです。
不正咬合といいますが、そのよくない噛み合わせを放置すると、次のような問題が生じる可能性があるため注意が必要です。
<悪い噛み合わせを放置するリスク>
- 汚れがたまりやすく、歯ブラシが届きにくいため、虫歯や歯周病になりやすくなる
- 口がしっかり閉じられず、口呼吸の癖がつきやすく、口臭の原因になる
- 咀嚼時に顎に負担がかかりやすく、顎関節症のリスクが高まる
- 空気が漏れやすく、発音が不明瞭になる
これらの問題を抱えている方は、歯列矯正によって改善や予防が期待できます。
②審美的要求の改善
見た目の印象が良くなることで、大人は多くのメリットを享受できます。
たとえば、会議や商談、面接など第一印象が重要なビジネスシーンでは、その効果は絶大です。
接客業など人前に出る仕事に従事している方にとっても、お客様に良い印象を与えることで、仕事がより円滑に進めることができるでしょう。
もちろん、プライベートでも歯列矯正によるイメージアップは大きな効果をもたらします。「出っ歯」や「受け口」などを改善し、鼻と顎を結んだラインを「Eライン」とよびますが。美しい横顔を手に入れやすくなることも、歯列矯正の大きなメリットです。
何より、自信を持って笑顔を見せられるようになることで、恋愛や婚活においても良い結果を得やすくなるでしょう。
③食事がよく噛めるようになり、消化を助け、より健康的な生活を手に入れられる
①でもお伝えしましたが、噛み合わせが改善されると、食べ物をしっかりと噛んでから飲み込むことができるため、胃腸への負担が軽減されます。
逆に、咀嚼が難しい状態が続くと、飲み込みやすい食べ物ばかりを選ぶことで、栄養が偏るリスクが高まります。
歯列矯正は、体全体の健康を維持するためにも大変役立つのです。
④虫歯、歯周病予防につながる
歯並びがよいとシンプルに歯を磨きやすく、必然的に虫歯や歯周病になりづらいです。
逆に歯並びが悪いと、歯が重なり合った部分に歯ブラシが届きにくくなり、デコボコした部分に汚れが溜まりやすくなります。
これを歯列矯正治療を行い、歯並びを整えることで、口腔内のケアがしやすくなり、虫歯や歯周病の予防にもつながります。
⑤治療予後の予想がたてやすい
お子様の場合、成長途中の顎を治療するため、成長の進み具合によっては治療が予定より長引くことがあります。これには個人差があります。
一方、大人はすでに骨格が完成しているため、医師の指示に従って治療を進めれば、比較的治療がスムーズに行えます。
次は逆に注意点を挙げていきましょう。
大人の矯正で気をつけるべき6つの注意点!
以下に注意点をまとめていきます。
①治療期間中の見た目
とくにワイヤー矯正で治療を行う場合、ブラケットと呼ばれる金属製の矯正装置を歯の表面に取り付けていきます。
基本患者様の取り外しはできないため、矯正装置は露出しています。見た目だけで言うと、見栄えが良いとはいえず、矯正期間中は人前で話しにくい・笑いにくい状態になりがちです。お仕事によっては制限されることもあります。
その解決をするには、審美性の高い矯正器具を選ぶことをおすすめします。
たとえばマウスピース矯正なら、透明なマウスピースを歯にはめ込むだけで歯列矯正を行えるため、見栄えが悪くなることがありません。その他にも「裏側矯正」や「ハーフリンガル矯正」など目立ちにくい治療法はいくつかあるので、医師に相談したうえで自分に合った矯正方法を見つけましょう。
中目黒BIANCA歯科矯正歯科では、マウスピース矯正も得意としているため患者様のニーズにお応えすることが可能です。
②治療中、歯の移動による痛み
これは残念ながら、大なり小なり、避けることができません。
歯列矯正中は適切な力をかけて歯を移動させます。そのため食事の際に、噛む痛みや違和感を覚える可能性があることにも注意が必要です。
またワイヤー矯正の場合、矯正装置が粘膜にぶつかって傷を付け、口内炎を引き起こすというリスクもあります。
また、痛みの少ない矯正治療を希望する方には、一般的にマウスピース矯正の利用をおすすめしています。
マウスピース矯正はワイヤー矯正と比べて弱い力で少しずつ歯を移動させるため、痛みは比較的少ないと言われています。
ワイヤーのように粘膜を刺激する可能性も低いため、口内炎ができづらいこともメリットです。
中目黒BIANCA歯科矯正歯科では、患者様の負担をなるべく少なくするため最大限痛みを少なくする努力とその治療を行なっています。
③治療中のケア
矯正治療期間中は特にワイヤーなど装置が入る場合、歯磨きがしにくくなり、虫歯や歯周病にかかりやすくなります。
ブラケットなど矯正装置と歯の間にごみがたまりやすいため、念入りに歯磨きとしっかりとした歯科医院でのケアが必要になります。
同様にマウスピース矯正の場合でも、汚れが付いたままマウスピースを使い続けると、やはり虫歯や歯周病になってしまいますので、口腔衛生上良い状態でマウスピースを使用することをおすすめします。
マウスピースにも雑菌が繁殖することがあるため、取り外した際にマウスピースようの歯ブラシを使ってやさしく洗ったり、専用の洗浄液を使ったりなどのメンテナンスが必要です。
もしも矯正期間中に虫歯や歯周病にかかってしまったら、矯正治療をいったんストップして虫歯・歯周病治療を優先しなければなりません。
そうなると矯正完了までにかかる期間が延びてしまいますし、最悪の場合は矯正そのものを最初からやり直さなければならないこともあります。
中目黒BIANCA歯科矯正歯科では、矯正や虫歯治療など総合的な治療のアプローチを行うため、管理をきちんとおこなっておりますので、患者様には安心して通院いただいております。
④話づらいなどの不快
矯正治療中は、口腔内のワイヤーやブラケットなどの装置が舌を刺激したり、邪魔をするせいで、話しづらさを感じる可能性があります。
とりわけ「サ行」「タ行」「ラ行」の発音が難しくなるため、人前で話す機会が多い人は苦労するかもしれません。
特に舌側矯正にて治療を行う場合、滑舌が大幅に悪化します。
発音に影響しにくい矯正方法としては、マウスピース矯正をおすすされています。
マウスピースは約1.0mmくらい薄く作られているため、でこぼこな装置を取り付けるワイヤー矯正と比べて違和感が少なく、滑舌に影響されにくいです。
また、どうしても必要な時は、一時的にマウスピースを取り外して矯正前の状態で話すこともできます。
⑤治療期間の長期化
矯正治療は時間がかかります。特に全体含めた矯正治療には年単位が必要です。
大人の場合は、子どもの時と比べて代謝が落ちており、矯正が完了するまでの時間がかかりがちです。
矯正終了後に歯がまた動かないよう、歯を固定する保定期間も含めると、3年~4年はかかることが多いです。
上記でもお伝えしましたが、治療内容で抜歯が必要な場合、さらにトータルの治療期間は延びてしまいます。
ただし、治療期間は症状や口腔環境によって大きく異なります。
一概に時間がかかるとはいい切れないので、まずは歯科医院を受診して検査を受け、治療完了までにかかる目安の期間を相談してみてください。
⑥歯と歯の間の隙間ができやすい
歯茎が下がったことにより、歯と歯茎の隙間が三角形に見える状態のことをブラックトライアングルといいます。
ブラックトライアングルは、歯列矯正によって起きてしまうこともあります。
見た目が気になるかもしれません。
大人の矯正は何歳まで可能?
これは結論、大人の歯列矯正に年齢の上限はありません。
虫歯もなく、歯を支えている歯茎や骨などの歯周組織が健康であれば何歳になっても矯正治療は行うことが可能です。
最近では歯列矯正を行うご高齢の方も増えてきています。
歯列矯正を受けることで、体全体を健康な状態へ繋げることができます。
年齢は気にせずに歯列矯正を始められることをおすすめします!
監修
院長 宍戸 孝太郎
資格・所属学会
- 厚生労働省認定歯科医師臨床研修医指導医
- SBC(Surgical Basic Course 歯周形成外科コース)インストラクター
- SAC講師
- club SBC
- 日本口腔インプラント学会認定医
- 日本口腔外科学会会員