噛み合わせが年々変わっていく!?なぜ?!|中目黒BIANCA歯科矯正歯科|中目黒駅の歯科・歯医者・矯正なら中目黒BIANCA歯科矯正歯科

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噛み合わせが年々変わっていく!?なぜ?!|中目黒BIANCA歯科矯正歯科|中目黒駅の歯科・歯医者・矯正なら中目黒BIANCA歯科矯正歯科

噛み合わせって変わるの?

 

こんにちは。

中目黒南口改札より徒歩1分の歯医者・歯科「中目黒BIANCA歯科矯正歯科」院長の宍戸です。

ここ最近のコラムでは噛み合わせを中心に色々と内容を考えて記載しています。

今回は噛み合わせの変化についてお話ししたいと思います。

もちろん遺伝的な要因や成長での過程での変化は大きく関係します。が、しかし、正常な噛み合わせも、歯を失った後治療せずに長期間放っておくことで噛み合わせ不良が起こってしまうことがあるのはご存知でしょうか。

今回はどのような時にそれが起きるのか、どうするれば防げるのかなど対策も含めて徹底解説していきます。

1. 歯を失った後、治療をせずに長期間放置すると

歯は互いに支え合うことで安定し、噛む力を均等に分散させています。ですが、一本でも歯を失い、そこにスペースができると、残っている歯がそのスペースを補おうと動いてしまいます。例えば、上の図のように、上の歯が下に下がる(挺出)ことや、隣の歯が抜けた部分に倒れ込む(傾斜)ことが起こります。

この歯の移動は少しずつ進行するため、初めは気づかないかもしれませんが、時間が経つと歯が大きく傾き、隙間が狭くなります。失った歯の両隣だけでなく、噛み合っていた反対側の歯にも悪影響を与え、噛み合わせ全体が乱れてしまうのです。

そのため、歯を失った後に適切な治療を行わずに放置すると、少しずつ噛み合わせが悪くなり、最終的には日常生活にも支障をきたすほどの問題へと進行する可能性があります。さらに、この変化はゆっくり進むため、自覚症状が少なく、食事も問題なくできてしまうことが多いため、「気づいた時には大きな噛み合わせの問題に発展していた」ということが多々あります。

2. 噛み合わせ不良を防ぐために

歯を失った後は、速やかに適切な補綴治療を行うことが重要です。補綴治療には主に以下の3つの代表的な治療方法があります。

・ブリッジ

ブリッジは、欠損した歯の両側にある健康な歯を削って支台(支えとなる歯)とし、その間に人工のダミーの歯(ポンティックと呼ばれます)を作って接着する方法です。例えば、1本の歯を失った場合には、3本分の被せ物を一体型で作り、接着剤(セメント)で固定します。

・入れ歯

入れ歯は、床(しょう)と呼ばれるピンク色の土台の上に人工の歯を乗せる装置です。部分的な欠損から多数の歯が失われた場合まで対応でき、残っている歯に金属のバネ(クラスプ)をかけて装着することが多いです。

・インプラント

インプラントは、歯が失われた箇所の骨にチタン製のネジを埋め込み、その上に土台(アバットメント)を設置し、人工の歯を固定する治療法です。両隣を削るブリッジや異物を入れる入れ歯に比べて、より自然で、天然歯に近い咀嚼力を得ることができるのが特徴です。

3. 歯の移動が起こった場合

歯を失った状態で良いことはほとんどありません。

長期間歯を失った状態で放置すると、以下のような問題が発生します。

①両隣の歯が傾いてくる

時間が経つほど、隣の歯はどんどん傾いてきます。これを傾斜といいます。ブリッジ治療を行う際、ブリッジは削る歯の並行性が非常に重要なので、傾いた歯は通常よりも大きく削る必要があり、その結果、便宜上神経を除去しなければならないリスクが高まります。

②隣の歯が倒れ込んでスペースが狭くなる

隣の歯が倒れてスペースが狭くなると、インプラント手術や義歯の装着が困難になることがあります。のちのちの治療の難易度を上げてしまいます。

③上下のスペース不足

歯を失うと、その反対側の歯も空いたスペースを埋めようとして挺出します。その結果、上下の噛み合わせのスペース(クリアランス)が減少し、治療が難しくなる場合があります。

これらの問題を改善するためには、移動した歯を部分矯正で元に戻すことが有効です。矯正治療により、歯の位置を整えることで、ブリッジ、インプラント、義歯などの治療が問題なく行えるようになります。場合によっては、全体の矯正ではなく、部分的に行えることもあります。

ただし、矯正には最低3ヶ月程から1年を超える期間のものもあるた、結果として全体の治療期間は長くなります。

4. 咀嚼効率とは

咀嚼効率とは、食べ物をどれだけ効率よく噛み砕けるかを表す指標です。ピーナッツや精米を一定回数噛んで、どれだけ細かく砕けたかを測定します。

例えば、親知らずを抜いた後、奥から2番目の歯(第一大臼歯)を失うと、咀嚼効率が約40%低下すると言われています。つまり、第一大臼歯は噛む力の大部分を担っていることになります。

補綴治療を行うことで、咀嚼効率は次のように改善します:

  • ブリッジ:咀嚼効率60~70%
  • 部分入れ歯:30~40%
  • 総入れ歯:10~20%
  • インプラント:80~90%

天然歯の咀嚼力を100%とすると、どの補綴治療でも完全に元に戻すことはできませんが、いずれの方法でも咀嚼効率の改善が見込まれます。

5. まとめ

いかがでしたでしょうか。

実は失った歯を放置すると恐ろしいことになることが多いのです。

歯を失った部分を適切に治療することで、噛み合わせ不良や体調不良のリスクを減らし、噛む力の回復を図ることができます。これにより、日常生活の質(QOL)の向上にもつながります。

歯の移動は「歯を失った時」だけでなく、虫歯などで歯冠(歯の表面部分)が崩れてしまった時にも起こります。残っている根が感染源となり、痛みや腫れを引き起こすこともあります。さらに、感染が進むと骨が溶け、インプラント治療ができなくなることもあります。

治療を先延ばしにすると、選択できる治療法が限られたり、治療期間が長引く可能性があります。どのような場合でも、できるだけ早く治療を行うことが大切です

噛み合わせ治療の歯医者なら中目黒BIANCA歯科矯正歯科へ

中目黒BIANCA歯科矯正歯科では、歯を失ってしまっても、最適な治療プランを提案しています。

また、当院ではカウンセリングや説明の時間を重視しており、ゆったりした時間を設け、患者様が治療の内容を十分に理解し、納得した上で治療に進むことができるように努めています。

噛み合わせの治療でお悩みの方や失った歯のことでお困りの方でより詳しく知りたい方は、中目黒BIANCA歯科矯正歯科にてご相談・ご来院をお待ちしております。

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監修

院長 宍戸 孝太郎
中目黒BIANCA歯科矯正歯科
院長 宍戸 孝太郎

資格・所属学会

  • 厚生労働省認定歯科医師臨床研修医指導医
  • SBC(Surgical Basic Course 歯周形成外科コース)インストラクター
  • SAC講師
  • club SBC
  • 日本口腔インプラント学会認定医
  • 日本口腔外科学会会員