目次
知覚過敏の治療法
こんにちは。
中目黒南口改札より徒歩1分の歯医者・歯科「中目黒BIANCA歯科矯正歯科」院長の宍戸です。
もう7月もおしまいですね。夏本番です。
前回は知覚過敏のメカニズムや原因、また混同しやすい虫歯との違いをご説明いたしました。
今回は後半戦として、その続きの、知覚過敏に対する治療法についてご説明します。
現在知覚過敏で苦しんでいる方やお困りの方を対象としておりますので、よろしければ参考になさってください。
原因別の対処を説明します。
早速知覚過敏の対処法からいきましょう!
知覚過敏への対処法
知覚過敏を改善するためには、いくつかの対処法があります。軽めの処置で対応できるものもあれば、しっかりと歯科治療を介入させなくてはいけない場合もあります。その順でご説明していきます。
フッ素塗布
フッ素を皆様はご存知でしょうか。フッ素には歯の再石灰化を促進する作用があります。
過去のコラムでもご説明してありますので、よければ、そちらも参考にしていただけますとあいわいです。今回は簡単にですが、再石灰化とは、虫歯になっていない歯の表面を修復する過程のことです。この過程でフッ素が歯に取り込まれ、歯の表面がより強くなります。知覚過敏のある部分にフッ素を塗布すると、フッ素が外からの刺激を遮断し、痛みを軽減します。
知覚過敏用歯磨剤の使用
最近市販の歯磨き粉でも薬効成分が入ったものが多くあり、その中でも知覚過敏用の歯磨き粉には、硝酸カリウムや乳酸アルミニウムといった成分が含まれています。
- 硝酸カリウムは即効性があり、すぐに効果を発揮します。
- 乳酸アルミニウムは持続性があり、長時間効果を持続します。
これらの成分は、長期間の使用によって効果が高まり、知覚過敏を抑えます。ただし、使用をやめると症状が再発することがあります。
中目黒BIANCA歯科矯正歯科では、知覚過敏の方専用に、歯科医院のみでの販売の歯磨剤も導入しております。ご興味のおありの方は是非お声がけください。
知覚過敏の薬剤塗布
歯科医院で直接薬剤を塗布する治療法です。露出した象牙質を薬剤で覆うことで、外部からの刺激を遮断し、症状を和らげます。
1回の施術で改善することもありますが、複数回の塗布が必要な場合もあります。また、時間が経つと歯ブラシなどで薬剤がすり減り、数ヶ月後には効果が薄れることが多いです。
コンポジットレジンによる被覆
咬合性外傷や不適切な歯磨きによって歯茎付近がすり減り欠損がある場合、コンポジットレジンという材料を使って欠けた部分を補い、象牙質を覆います。
ただし、詰め物が劣化すると歯との境目に段差ができ、二次虫歯や歯肉炎のリスクが生じます。詰め物が剥がれる可能性もあるため、注意が必要です。中目黒BIANCA歯科矯正歯科では、あまりおすすめしていません。
歯周形成外科
歯茎が下がってしまい露出した歯根面が、刺激により痛みをひきおこしているので、そこをご自身の歯肉を移植してあげることで、再度元に戻します。できればベストだと思いますが、外科的な処置が必要になるのと、その外科処置を行うクリニックが少ないです。中目黒BIANCA歯科矯正歯科の院長宍戸は外科処置を得意としているため、ご興味のある方はお声がけください。
抜髄処置(神経を取る治療のこと)
上記の方法で症状が改善しない場合や、完全に痛みを取り除きたい場合に神経を取る処置を行うことがあります。
ただし、神経を取ると歯の寿命が短くなるため、慎重な判断が必要です。避けられれば、避けたい治療です。
不適切な歯磨きについて
硬い歯ブラシや強すぎる力で歯を磨くと、歯が削れるのではなく、歯肉が傷つき退縮します。お口の衛生状態にもよりますが、歯ブラシは普通の硬さのものを選び、優しく丁寧に磨くように心がけてください。力の強い方はは、柔らかめでもいいと思います。
酸蝕歯について(酸性の食べ物によるエナメル質へのダメージ)
嘔吐癖がある方やずっと酸性の飲食物を摂取することによって歯のエナメル質が溶け、象牙質が露出すると「酸蝕歯」になります。エナメル質は一度失うと元に戻らないため、酸蝕歯を予防し、進行させないことが大切です。
酸蝕歯を防ぐために:
- 酸性の飲食物を摂った後は水で口をゆすぐ
- 酸性の飲食物を長時間ダラダラ食べたり飲んだりしない
- 寝る前には酸性の飲食物を控える
万が一酸蝕歯になってしまった場合は、フッ素塗布や詰め物・被せ物などの処置を行います。
虫歯の治療後の知覚過敏
虫歯の治療後、しばらく様子を見て知覚過敏が治まることもありますが収まらないこともあります。その場合は別の処置が必要になります。
歯ぎしり・食いしばりへの対処法
マウスピースの使用
歯ぎしりや食いしばりは、無意識のうちに行われることが多いです。特に夜寝ている間は、ナイトガードと呼ばれるマウスピーズを装着して、特定の歯や顎にかかる力を分散します。
市販品ではなく、歯科医院で型取りをして製作するマウスピースの使用をお勧めします。
ボトックス注射
ストレスなどで歯ぎしりや食いしばりをおこしてしまいます。そんな時はストレスフリーになれば良いのですが、必ずしもそうできるとは限りません。そんな時は強制的に筋肉の力を弱めてあげるボトックスが有効です。永久的ではありませんが、咬合、噛み合わせ治療には重要な治療となってきます。中目黒BIANCA歯科矯正歯科では、審美含めて咬合治療を行なっております。
ホワイトニングについて
ホワイトニング施術中に知覚過敏の症状が強く現れた場合は、一旦ホワイトニングを中断または中止して様子を見ましょう。
ご家庭で行えるホームホワイトニングでは、1~2日間中断すれば症状が治まることが多いです。オフィスホワイトニングの場合も、施術後1~2日ほどで症状が落ち着きます。中目黒BIANCA歯科矯正歯科では、事前に知覚過敏対策として薬剤をあらかじめ歯に塗ったり、術後もパックのようなミネラル分を歯に補給してもらうことで症状を緩和させています。
まとめ
知覚過敏による痛みを取り除くことは重要ですが、知覚過敏を引き起こしている原因に対する対策も同様に大切です。
「しみる」「痛い」と感じたら、ぜひお気軽にご相談ください。
知覚過敏を治すなら東京都目黒区の中目黒BIANCA歯科矯正歯科へ
いかがでしたでしたでしょうか。今回は後半戦として、知覚過敏の治療法・対策を原因別にお話しをしました。今回の対処法で治らないなどお困りのことがあれば、当院はセカンドオピニオンも承っておりますので、歯のしみや歯の並び、口元のお悩みを抱えている方は中目黒BIANCA歯科矯正歯科まで
お気軽にご連絡くださいませ。
院長の宍戸が対応いたします。
中目黒駅徒歩1分の歯科・歯医者 『中目黒BIANCA歯科矯正歯科』
〒153-0051 東京都目黒区上目黒2-1-2中目黒GTハイツ2F B2-2
監修
院長 宍戸 孝太郎
資格・所属学会
- 厚生労働省認定歯科医師臨床研修医指導医
- SBC(Surgical Basic Course 歯周形成外科コース)インストラクター
- SAC講師
- club SBC
- 日本口腔インプラント学会認定医
- 日本口腔外科学会会員