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オーラルフレイル、口腔機能低下症への対応
こんにちは。
中目黒南口改札より徒歩1分の歯医者・歯科「中目黒BIANCA歯科矯正歯科」院長の宍戸です。
前回はオーラルフレイルとは何か、口腔機能低下症の症状などお話させていただきました。
口腔機能低下症といっても症状などはさまざまあることをお伝えしています。
今回は、その種々の症状に対しての対応、改善策についてお話ししたいと思います。
よろしくお願いいたします。
それぞれの口腔機能低下の改善方法
口腔内の不衛生(口腔不潔)
舌を湿らせた状態で、舌ブラシや歯ブラシを使い、軽い力で舌を奥から前に向かって3回ほど優しく磨きましょう。最後にうがいをして終わりです。
強くこすりすぎると舌の粘膜を傷つけ、出血や粘膜の剥がれが起こり、口臭の原因になります。1日1回、軽い力で行うことを心掛けてください。
口の乾き(口腔乾燥)
口呼吸を避け、唾液の分泌を促すことが重要です。唾液の減少への対策については、唾液腺の刺激、規則正しい生活、コーヒーやアルコールをさけるなどの工夫があります。
飲み込みにくい(嚥下機能低下)
飲み込む力を改善するには、口の周りの筋肉を鍛えることが効果的です。まずは大きく笑うだけでも、口周りの筋肉をしっかり使えます。また、時間があるときに「あいうべ体操」を行いましょう。
- あいうべ体操のやり方
- 「あー」と大きく口を開けて1秒間キープ。
- 「いー」と口を横に広げて1秒間キープ。
- 「うー」と唇を前に突き出して1秒間キープ。
- 「べー」と舌を下に向かって出し、1秒間キープ。
この動きを10回1セットで、1日3回行うのが効果的です。この体操は舌や口の周りの筋肉を鍛え、舌圧の低下予防にも役立ちます。
噛む力の低下(咬合力低下)
ガムやグミを噛むことで、噛む力を鍛えることができます。虫歯予防のために、キシリトール入りのものを選ぶと良いでしょう。歯が痛んだり揺れている場合は、しっかり噛むことが難しくなるため、まずは歯の健康を保つことが大切です。定期的に歯科検診を受け、適切な治療を行いましょう。
話しにくい(舌・口唇の機能低下)
上記で紹介した「あいうべ体操」が効果的です。また、「パ」「タ」「カ」「ラ」といった発音練習も舌の運動になります。舌の動きを意識して取り組んでみてください。
舌圧の低下
スプーンやアイスの棒を舌に押し当て、押し返すように力を入れましょう。さまざまな方向から行うとさらに効果的です。
- 舌の運動
- 舌を前に出す。
- 舌を左右に動かす。
- 舌で唇をゆっくり舐める。
これを各3回ずつ行うことで、舌の筋肉を鍛え、唾液の分泌が促され、口の乾燥や嚥下機能の改善にもつながります。
噛む機能の低下(咀嚼機能低下)
ガムやグミを使って噛む力を鍛えましょう。ただし、噛む歯がないと効果は出にくいので、虫歯や歯周病を予防し、必要な治療を受けることが重要です。歯を失った場合でも、適切な治療を受ければ咀嚼機能は改善します。
まとめ
1つのトレーニングでも、複数の機能の改善や予防に役立つことがあります。いきなり多くの訓練を始めても続かないことが多いので、無理せずできることから少しずつ始めましょう。そして、慣れてきたら少しずつトレーニングを増やすことが大切です。
フレイル(虚弱)が進むと、社会との関わりが減り、気持ちも沈んでしまいがちです。楽しく健康に過ごすために、日々の生活にこれらのケアを取り入れてみてはいかがでしょうか?
歯科治療なら東京都目黒区の中目黒BIANCA歯科矯正歯科へ
今回はオーラルフレイルの対応、改善策についてお話しいたしました。
中目黒BIANCA歯科矯正歯科では、多くの患者様の歯科治療を行なっております。
現在のお口の中の悩みやセカンドオピニオンも承っておりますので、歯のお悩みを抱えている方は中目黒BIANCA歯科矯正歯科まで
お気軽にご連絡くださいませ。
中目黒駅徒歩1分の歯科・歯医者 『中目黒BIANCA歯科矯正歯科』
〒153-0051 東京都目黒区上目黒2-1-2中目黒GTハイツ2F B2-2
監修
院長 宍戸 孝太郎
資格・所属学会
- 厚生労働省認定歯科医師臨床研修医指導医
- SBC(Surgical Basic Course 歯周形成外科コース)インストラクター
- SAC講師
- club SBC
- 日本口腔インプラント学会認定医
- 日本口腔外科学会会員