第2回 下顎前突について|中目黒BIANCA歯科矯正歯科|中目黒駅の歯科・歯医者・矯正なら中目黒BIANCA歯科矯正歯科

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第2回 下顎前突について|中目黒BIANCA歯科矯正歯科|中目黒駅の歯科・歯医者・矯正なら中目黒BIANCA歯科矯正歯科

下顎前突について

こんにちは。

中目黒南口改札より徒歩1分の歯医者・歯科「中目黒BIANCA歯科矯正歯科」院長の宍戸です

前回は上顎前突についてお話しさせていただきました。

今回は、不正咬合の一つとして、下顎前突について中心にお話させていただきます。

下顎前突とは

いわゆる「受け口」や「しゃくれ」と呼ばれる状態です。

上顎前突とは反対に、オーバーバイト(上の前歯と下の前歯の噛み合わせの深さ)がマイナスの場合、下の歯が上の歯より前に出ている状態を指します。

以下のような症状がある方は、下顎前突の可能性が高いです。

  • 下の歯が上の歯より前にある
  • 下顎が前に出ているように感じる
  • 食べ物をうまく噛み切れない
  • 発音がしにくい

上記の点が一つでも当てはまる場合は、専門的な診察をおすすめします。

では、下顎前突にはどんなタイプがあるのでしょうか。

下顎前突の種類

骨格性の下顎前突

下顎の骨の過剰な成長や、上顎の骨の不十分な成長(劣成長)によって上下のあごのバランスが崩れると下顎前突になります。

上顎前突の反対です。

歯性の下顎前突

上の歯は内(口蓋)側に、下の歯が外(唇)側に倒れることでおこる下顎前突です。顎の大きさは正常です。

機能性による下顎前突

前歯の干渉、つまり歯の一部どこかがぶつかり、その影響により、下の歯が誘導され。ずるりと上の歯より前に出てくることで起こる下顎前突です。

下顎前突になる原因

遺伝的要因

上顎の成長が不十分、または下顎の成長が過剰になることで、下顎前突が起こります。特に下顎前突の場合、骨の成長には遺伝的要因が大きく影響していると考えられます。

幼少期の悪習癖(吸・咬唇癖、頬杖、顎を前に出すしぐさ)

唇を噛んだり吸ったりする癖は吸唇癖や咬唇癖と呼ばれます。

上唇を吸うことで、上の歯には外向きの力がかかり、下顎には前に押し出される力がかかるため、下顎前突を引き起こすことがあります。

舌の位置

意外かもしれませんが、舌の正しい位置は上顎に接している状態です。

しかし、舌の動かし方の癖や何らかの理由で舌の位置が下がると、下顎の成長が促進され、下顎前突につながることがあります。

下顎前突による影響

①物が噛みにくい

前歯が使えず、奥歯の一部しか使えないため、食事がしづらくなります。

さらに、うまく噛めないことで全身状態への影響として、胃腸に負担がかかることもあります。

②発音障害

発音や滑舌に影響が出て、特にサ行やタ行が発音しにくくなります。これによりコミュニケーションに支障をきたすだけでなく、心理的な負担になることもあります。

③見た目のコンプレックス

見た目に対する悩みが生じることがあります。

④下顎の成長による顕著な突出感

下顎は、性別により差はありますが、主に思春期に急速に成長します。本来、上の歯が下顎の過度な成長を抑える役割を果たしますが、反対咬合の場合、この機能が働かず、下顎が過度に成長し、下顎前突がさらに悪化します。

下顎前突の治療法について

治療法はまず、小児の時期か成人の段階かで大きく方針が異なります。

早めの治療をお勧めいたしますが、状態の判断が一番重要になります

Ⅰ期治療(子供の歯、もしくは大人の歯と混在の状態での治療)

①骨格性の下顎前突の場合


成長段階にある子供には、口腔外装置と呼ばれる装置などで、まず顎の成長にアプローチする治療を行います。

下顎の成長が過剰な場合はその成長を抑える装置を、上顎の成長が不足している場合は上顎の成長を促す装置を使用します。

②歯性や機能性の下顎前突の場合

歯性や機能性の下顎前突に対しては、歯の裏側に装着する装置やワイヤー矯正を使用することがあります。

さらに、機能性の下顎前突に対しては、噛む力を活用する装置が用いられることもあります。

また、下顎の成長を促してしまうような悪習癖(舌で歯を押す、舌を置く場所)がある場合は、その癖を減らしたり、無くすような筋機能訓練も併用して行います。

Ⅱ期治療(成人、大人の矯正)

ワイヤーやマウスピースで行うことが中心になります。

歯並びの状況によっては、抜歯が必要なこともあります。

骨格性の下顎前突の場合、外科手術を併用して矯正を行うこともあります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。2回目の不正咬合の話は、下顎前突でした

幼少期に歯性や機能性の受け口であっても、下顎の成長に伴い、骨格性の下顎前突に変わることがよくあります。

骨格性の下顎前突という診断になると、外科手術が必要となる場合もあります。

上顎の成長はおおよそ10歳で止まりますが、下顎は18歳頃まで成長を続けるため、幼少期に一度治療を行っても、骨の成長に伴い再発する可能性があります。

しかし、幼少期に治療をしておくことで、再発した際の治療の難易度が大きく軽減されます。

さらに、早期に治療を行うことで、外科手術を回避できるケースもあります。お子様の歯並びに気になる点がある場合は、早めに歯科医院に相談することを強くお勧めします。

中目黒BIANCA歯科矯正歯科では、さまざまな矯正の治療のご用意しております。

気になることや疑問点についてお気軽にご相談くださいませ。

中目黒駅徒歩1分の歯科・歯医者 『中目黒BIANCA歯科矯正歯科』

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監修

院長 宍戸 孝太郎
中目黒BIANCA歯科矯正歯科
院長 宍戸 孝太郎

資格・所属学会

  • 厚生労働省認定歯科医師臨床研修医指導医
  • SBC(Surgical Basic Course 歯周形成外科コース)インストラクター
  • SAC講師
  • club SBC
  • 日本口腔インプラント学会認定医
  • 日本口腔外科学会会員