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インプラントで後遺症!?その症状や予防する方法とは?『25年2月更新』
こんにちは
中目黒徒歩1分の歯医者・歯科「中目黒BIANCA歯科矯正歯科」院長の宍戸です。まだ寒い日が続きます。そして花粉症の対策もしなければならない季節で憂鬱です。さて、前回より始めましたが、インプラントに関する知識や情報について多く発信していきますね!
今回は少し怖い話もありますが、インプラントによる後遺症のお話です。
インプラント治療は、失った歯を補う効果的な方法としてご説明してきました。しかし、ごく稀に後遺症が生じることがあるのをご存じでしょうか? 例えば、神経損傷によるしびれや痛みなど、さまざまな症状が報告されています。今回はこういったことにフォーカスをあてます。
こうした後遺症のリスクを最小限に抑えるためには、手術前の十分な準備と、術後の適切なケアが欠かせません。
今回のコラムでは、インプラント手術で起こり得る後遺症の種類や、その予防方法について詳しく解説します。また、安心して治療を受けるための歯科医院選びのポイントもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
まずはインプラントの後遺症についてからお話しします。
インプラントで後遺症がでることはあるのか?

インプラント治療は、非常に高い成功率を誇る優れた治療法ですが、結論から言うと、稀に後遺症が残るケースもあります。後遺症の原因には、手術を担当する医師の技術、術後のケア不足、さらには患者様の体質や健康状態など、さまざまな要因が関係しています。
しかし、綿密な治療計画のもと、経験豊富な歯科医師が手術を行い、適切な術後ケアを徹底することで、こうしたリスクを大幅に抑えることは可能です。インプラント治療を検討する際は、事前に歯科医師と十分に相談し、リスクを理解した上で治療に臨むことが大切です。
では、実際後遺症の症状とは?
インプラント治療は成功率の高い治療法ですが、上記で説明したように、まれに後遺症が起こることがあります。ここでは、代表的な後遺症について分かりやすくご紹介します。
① 神経損傷による麻痺やしびれ
こちらが代表的な後遺症です。特に上の絵にもある通り、下顎にインプラントを埋め込む際、誤って下歯槽神経を傷つけると、口の周りに麻痺やしびれが生じることがあります。
神経損傷が深刻な場合、しびれが長期間続くこともあるため、慎重な治療計画が重要です。また動脈や静脈も近接していることがほとんどなので、非常に危険です。
② インプラントのぐらつき・脱落
手術中の衛生管理が不十分だと、細菌感染のリスクが高まり、「インプラント周囲炎」という炎症を引き起こすことがあります。
インプラント周囲炎になると、歯ぐきが腫れたり痛みが出たりするだけでなく、放置すると顎の骨が溶け、最悪の場合インプラントが抜け落ちることもあります。
インプラントは手術が終わればおしまいではなく、予防のために、毎日の口腔ケアを徹底し、術後も定期的に歯科検診を受けることが大切です。早期に治療をすれば改善できる可能性が高まります。
③ 上顎洞炎(副鼻腔炎)
上顎にインプラントを埋め込む際、上顎洞(鼻の近くにある空洞)の粘膜を傷つけると、細菌感染が起こり「上顎洞炎」を発症することがあります。
上顎洞炎の主な症状には、鼻づまり・頭痛・顔の圧迫感などがあります。特に、「サイナスリフト」という骨を増やす処置をした場合、リスクが高まるため注意が必要です。
しかし当院中目黒BIANCA歯科矯正歯科では、難しい症例や他院でお断りされた症例を数多く経験しております。手術には再三の注意を払い、安全安心の手術を行なっております。
④ 頭痛や肩こり
インプラント治療後、噛み合わせが合っていないと、顎の筋肉に負担がかかり、頭痛や肩こりが起こることがあります。
噛み合わせのズレは体全体のバランスにも影響を与えるため、治療後に違和感を感じたら、早めに歯科医師に相談することが大切です。
次に予防法です。
どんな予防法があるのか?
後遺症を防ぐためには、術前の検査・術後のケア・定期的なメンテナンスが欠かせません。それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。
① 術前の十分な検査が重要
インプラント手術を安全に行うためには、事前の検査がとても大切です。CTスキャンやレントゲンを使って、顎の骨の状態・神経の位置・上顎洞の形などをしっかり確認することで、神経損傷や上顎洞炎のリスクを減らせます。
② 術後の適切なケアを徹底
手術後のケアも、後遺症を防ぐために欠かせません。特に大切なのは、感染症を防ぐことです。
✅ 口の中を清潔に保つ
歯ブラシに加えてデンタルフロスや歯間ブラシを使うと、細かい汚れまでしっかり取り除けます。これにより、細菌感染のリスクを大幅に低減できます。
✅ 飲酒・喫煙を控える
お酒やタバコは、インプラントの定着を妨げる可能性があります。手術前後はできるだけ控えましょう。
✅ 歯科医師の指示に従う
術後の数日間は炎症が起こりやすいため、処方された抗生物質をしっかり服用することが大切です。
③ 定期的な歯科受診を忘れずに
インプラントを長く快適に使うためには、治療後のメンテナンスが重要です。
🔹 歯ぐきや骨の状態、噛み合わせをチェック
🔹 問題があれば早期発見・早期治療
当院中目黒BIANCA歯科矯正歯科では、3か月に1回の定期メンテナンスを推奨していますが、個人によって衛生状態がことなるため、それぞれのお口の状態に合わせたメンテナンス期間を提案しています。インプラントを健康に保つためにも、ぜひ定期的に検診を受けましょう。
では、万が一ですが、後遺症が起きてしまったときはどうするのか。
インプラントで後遺症がもし、出てしまったら。。。
症状別に紹介します。
① 神経損傷による麻痺やしびれの対処法
手術中に神経が損傷すると、口の周りに麻痺やしびれが残ることがあります。このような症状が出た場合は、できるだけ早く歯科医院を受診し、状態を確認してもらいましょう。
✅ 軽度の場合 → 薬の服用で回復できることが多い
✅ 重度の場合 → 神経を修復する手術やインプラント撤去が必要になることも
少しでも違和感がある場合は、早めの相談が大切です。
② インプラントのぐらつきへの対処法
インプラントがぐらつく原因の多くは、「インプラント周囲炎」という炎症です。これを放置すると、インプラントが抜け落ちる可能性があるため、早めに対応しましょう。
✅ 初期段階 → 歯科医院でのクリーニングと自宅での口腔ケアで改善できる可能性あり
✅ 進行している場合 → 抗生物質を使った治療や外科的処置が必要になることも
早期発見・早期治療がカギなので、違和感を感じたらすぐに受診しましょう。
③ 上顎洞炎(副鼻腔炎)の対処法
上顎のインプラント治療後、鼻づまりや頭痛などの症状がある場合は、「上顎洞炎」の可能性があります。
✅ 軽度の場合 → 抗生物質の服用で炎症を抑える
✅ インプラントが上顎洞に入り込んでいる場合 → インプラントの摘出が必要
✅ 重度の場合 → 炎症が起きている粘膜を除去する外科手術を行うことも
違和感を感じたら、放置せずにできるだけ早く歯科医院を受診しましょう。
④ 噛み合わせのずれによる不調の対処法
インプラントの高さや位置が合っていないと、噛み合わせにズレが生じ、顎の筋肉に負担がかかることで、頭痛や肩こりが起こることがあります。
✅ 歯科医院で噛み合わせの確認をしてもらう
✅ 必要に応じて噛み合わせの調整を受ける
適切な調整を行うことで、頭痛や肩こりなどの症状が改善する可能性が高いです。違和感が続く場合は、すぐに歯科医師に相談しましょう。
では、最後にどんな歯医者さんでインプラントを受けるのがよいのでしょうか。
インプラントの後遺症、トラブルを避けるための歯医者さん選びのポイント!!
インプラント手術の成功率を高め、後遺症を防ぐためには、適切な歯科医院選びがとても重要です。ここでは、インプラント治療を受ける際に押さえておきたいポイントをご紹介します。
① 担当医師の経歴と実績を確認する
インプラント治療には高度な技術と専門知識が必要なため、経験豊富な歯科医師に依頼することが成功へのカギとなります。
✅ インプラント治療の経験が豊富か
✅ 過去の症例や実績を公開しているか
✅ 日本口腔インプラント学会のインプラント認定医・専門医の資格を持っているか
歯科医院のホームページやカウンセリング時に、医師の経歴や治療実績、患者さんの声などを確認しましょう。経験のある医師なら、過去の症例をもとにリスクを最小限に抑え、トラブルを防ぐことができます。
② 設備や衛生管理が整っているか
インプラント手術の精度を高め、後遺症のリスクを抑えるためには、最新の設備や徹底した衛生管理が整った医院を選ぶことが大切です。
✅ CTスキャンや3Dシミュレーションが導入されているか
→ 骨や神経の状態を正確に把握でき、手術の精度が向上
✅ 手術室や器具の消毒・滅菌が徹底されているか
→ 衛生管理が不十分な医院では、感染症のリスクが高まる
設備の充実度や衛生管理の徹底度は、ホームページやカウンセリング時にしっかり確認しましょう。
③ アフターケアが充実しているか
インプラント治療は、手術が終わったら終わりではなく、術後のメンテナンスが非常に重要です。
✅ 定期検診やメンテナンスの体制が整っているか
✅ インプラント周囲炎などのトラブルに迅速に対応してくれるか
術後のフォローがしっかりしている歯科医院を選ぶことで、トラブルを早期発見し、長くインプラントを維持することができます。
中目黒BIANCA歯科矯正歯科では、上記のすべての基準をクリアしています。
まとめ
インプラント手術は、失った歯を補うための優れた治療法ですが、まれに後遺症が残ることがあります。代表的なものとして、神経損傷による麻痺やしびれ、上顎洞炎などが挙げられます。
後遺症のリスクを抑えるためには、経験豊富な歯科医師がいるか、設備や衛生環境が整っているかを確認し、信頼できる歯科医院を選ぶことが大切です。また、アフターケアの充実度も重要なポイントになります。
もし後遺症が発生した場合は、できるだけ早く歯科医院を受診し、適切な処置を受けることが大切です。さらに、患者様ご自身による毎日の口腔ケアを徹底することも、インプラントを長く快適に使うために欠かせません。
インプラント治療なら中目黒BIANCA歯科矯正歯科へ
いかがでしたでしょうか。
今回は少し怖い話もあった後遺症についてのコラムでした。
インプラント手術の内容は個々の患者様によって異なりますので、ご自身の歯や骨の状態を理解し、どのような手術、時間、費用が必要かをしっかり把握することが大切です。
中目黒BIANCA歯科矯正歯科では、患者様一人ひとりの歯や骨の状態に合わせて、最適な治療プランを提案しています。手術後もなるべく痛みがなく、腫れも少ない治療をこころがけています。
また、当院ではカウンセリングや説明の時間を重視しており、ゆったりした時間を設け、患者様が治療の内容を十分に理解し、納得した上で治療に進むことができるように努めています。
インプラント手術をご検討中でより詳しく知りたい方は、中目黒BIANCA歯科矯正歯科にてご相談・ご来院をお待ちしております。
中目黒駅徒歩1分の歯科・歯医者 『中目黒BIANCA歯科矯正歯科』
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中目黒駅より徒歩1分
監修

院長 宍戸 孝太郎
資格・所属学会
- 厚生労働省認定歯科医師臨床研修医指導医
- SBC(Surgical Basic Course 歯周形成外科コース)インストラクター
- SAC講師
- club SBC
- 日本口腔インプラント学会認定医
- 日本口腔外科学会会員