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インプラントはいつまで、もつのか?寿命は?
こんにちは。
中目黒南口改札より徒歩1分の歯医者・歯科「中目黒BIANCA歯科矯正歯科」院長の宍戸です。
連日気持ちのいい天気が続いて、はれやかな気持ちになりますね。
今回はインプラントのお話です。
中目黒BIANCA歯科矯正歯科でもインプラントは、その美しさと機能性の高さから多くの患者様に選ばれている治療法です。しかし、「インプラントの寿命はどれくらいなのか?」「長期間にわたってインプラントを維持するためにはどうすれば良いのか?」といった疑問もカウセリング時や治療時にいただきます。
そこでこのコラムでは、インプラントの寿命について詳しく解説します。さらに、寿命に影響を与える要因や、インプラントをできるだけ長持ちさせるためのコツについてもご紹介します。インプラント治療を検討中の方や、すでに治療を受けている方も、ぜひ参考にしてください。
早速インプラントについてからご説明いたします。
デンタルインプラントとは?
過去のコラムにも詳しく記載しておりますので、よければそちらも参考になさってください。
デンタルインプラントとは、歯を失った際に顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を装着する治療法です。
インプラントとは医学用語で、人体に人工のものを入れるときに用いられる言葉のため、歯科で用いられるインプラントは、デンタルインプラントといわれています。
この治療では、人工歯根である「インプラント体」、支えとなる「アバットメント」、そして「人工歯」の3つの要素から成り立っています。また、インプラント体とアバットメントが一体化しているワンピースのタイプも存在します。
ブリッジや入れ歯と異なり、インプラントは周囲の歯を削る必要がなく、他の歯に負担をかけないため、健康な歯を保つことができます。
さらに、人工歯にはセラミックなどの素材が使用されることが多く、見た目が天然歯に非常に近い仕上がりになるのも特徴です。インプラント体を顎の骨にしっかりと埋め込むことで、安定感が得られ、まるでご自身の歯と同じようにしっかりと食べ物を噛むことができるのも大きな利点です。
ただし、外科的な手術が必要な点や、インプラント周囲炎などのリスクがある点はデメリットといえます。また、治療費の多くが高額であるため、長く使用できることを望む方も多いかと思われます。
では、ずばり寿命はどれくらいなのでしょう?
インプラントはどれくらい持つのか?寿命は?
インプラントの寿命は一般的に10〜15年程度とされています。これに対し、入れ歯は約3〜4年、ブリッジは7〜8年程度の寿命であるため、インプラントは他の治療法と比べて長持ちする治療法といえます。
これはあくまで一般論なので、実際にはもっと長持ちするケースの方が多く、臨床でのトラブルはほとんどありません。
ただし、インプラントの長い寿命を維持するためには、適切なケアが欠かせません。インプラント治療後のセルフケアが非常に重要であり、定期的なメンテナンスを受けることも、インプラントをより長持ちさせるための重要な要素です。そのため中目黒BIANCA歯科矯正歯科では、インプラントもそうですが、その後の予防を重要視しています。
では、その影響についてご説明します。
インプラントの予後、寿命に影響するものは?
喫煙習慣がある場合
インプラントの寿命に影響を与える大きい要因の一つが喫煙習慣です。インプラントが正常に機能するためには、まずは顎の骨に埋め込まれたインプラントがしっかりと骨と結合する必要があります。その結合には、十分な血の巡り、血流が不可欠なのです。
しかし、タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させる作用があり、血流が悪化することでインプラントと骨の結合が不十分になる可能性があります。結合が不十分だと、インプラントが骨とくっつかず、脱落してしまうリスクも高まります。
さらに、喫煙は唾液の分泌量を減らし、口腔内が乾燥することで細菌が繁殖しやすくなります。その結果、インプラント周囲炎のリスクがあがってしまうのです。
定期的なメンテナンスを受けていない場合
上記しましたが、メンテナンス、定期検診は非常に重要です。なぜなら定期的なメンテナンスを怠ると、患者様は口腔内で生じたトラブルにご自身で気づくことができないからです。問題が発生しているのに適切な対応が遅れると、インプラントの寿命に悪影響を及ぼす可能性があります。
特にインプラント周囲炎は早期治療が重要で、進行してしまうとインプラントが抜け落ちるリスクもあります。インプラント周囲炎、虫歯ではなく、歯周病と変わらないため、は痛みなどの自覚症状が出にくく、歯医者による定期的なチェックと適切な処置が不可欠です。
品質の低いインプラントを使用している場合
昨今インプラントの種類も無象にあります。その中で低品質のインプラントを使用すると、インプラントの寿命が短くなることがあります。
インプラント治療は自費診療であり、一般的な費用は1本あたり30万~50万円程度ですが、なかには10万円以下で治療を提供する歯科クリニックもあります。こうした格安インプラントは一見魅力的に見えるかもしれませんが、その安さには理由があるのです。
格安のインプラントには、国内で未承認のものが含まれている場合があります。また、十分なカウンセリングや問診が行われないケースも多く、安全性に疑問が残ることがあります。加えて、治療を行う歯科医師が十分な経験を持っていない可能性もあるため、信頼できる歯科医院を慎重に選ぶことが重要です。
中目黒BIANCA歯科矯正歯科では、数種類のインプラントを用意しており、その状況に適したインプラントを選択しています。
噛み合わせが難しい場合
噛み合わせもインプラントの寿命に影響を与える要因です。インプラントの手術後、歯科医師は人工歯の機能性を確認し、噛み合わせを調整します。この噛み合わせの調整が不十分な場合、例えば一箇所の人工歯に過度な負担がかかり、破損などリスクを高まることになります。
そのため、噛み合わせを正確に調整できる歯医者の技術と経験が、インプラントの寿命に大きく影響します。技術力の高い歯科医師を選ぶことが、インプラント治療の成功の鍵といえるでしょう。中目黒BIANCA歯科矯正歯科では、院内技工士がおり、精度の高い補綴物の提供を行っております。
インプラントを長く持たせるには
インプラントを長く持たせるためにはいくつかのキーポイントやちょっとした気の使い方でもちが全然異なります。
ぜひ以下のものを参考にしてみてください。
ナイトガードを使用する
まず、おすすめの方法がこちらです。歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合、ナイトガード、スリープスプリント、マウスピースなどとも呼ばれますが、これを使用することを推奨します。これらの癖は、インプラントに過剰な力をかけ、人工歯の破損を招く可能性があります。また、歯茎や他の天然歯にも悪影響を及ぼし、人工物の破折や顎関節症のリスクを高めることもあります。
ナイトガードというマウスピースを装着することで、歯にかかる負担を軽減でき、インプラントの寿命を延ばす一如となります。過度な力をかけないことが、インプラントを長持ちさせるための重要なポイントですね。
禁煙する
一番初めにあげましたがおタバコは、インプラントや外科処置にとって、もっともリスクが高いです。なので禁煙もインプラントを長く使い続けるためには欠かせない要素です。喫煙によって血流が悪くなると、インプラントと骨の結合が不十分になりやすく、また口内の乾燥がインプラント周囲炎のリスクを高めます。
インプラント治療を機に禁煙をすることは、インプラントの寿命を延ばすだけでなく、全身の健康を守る上でも大変効果的です。状況によっては、禁煙外来の紹介も行っております。
体調管理を怠らない
こちらもなにげないことかもしれませんが、インプラント治療を受けた後は、全身の健康状態にも十分な注意が必要です。例えば、糖尿病の方は、骨の代謝が低下しやすく、インプラントと骨の結合に悪影響を及ぼす可能性があります。まあ抵抗力が弱まっていることが多く、さまざまな菌に感染しやすいという特徴もあります。過去のコラムで糖尿病と歯科との関係もご説明しています。糖尿病内科の先生と相談しながら治療を進めることも重要になるのです。
全身の健康がインプラントの成功に大きく影響を与えるため、体調管理を怠らず、歯科医師の指導に従うことが、インプラントを長く使用するためのキーポイントです。
歯磨きを丁寧に行う
毎日の歯磨きも、インプラントを長持ちさせるために欠かせません。歯と歯茎の境目や歯間の汚れも忘れずにケアしましょう。歯ブラシは45度の角度で持ち、歯間ブラシやデンタルフロスを併用すると、より効果的に汚れを取り除けます。
丁寧な口腔ケアを行うことで、インプラント周囲の清潔さを保ち、インプラント周囲炎などのトラブルを予防できます。
中目黒BIANACA歯科矯正歯科では、予防に力を入れており、患者様のお口の中の状態に合わせて、口腔衛生指導を行なっております。
ぜひおすすめされた口腔ケアややり方を実践してみてください。
定期的にメンテナンスを受ける
インプラント治療後は、定期的なメンテナンスを受けることが一番重要です。メンテナンスにより、日常のケアでは取りきれない汚れをクリーニングし、状況に応じて噛み合わせの調整も行います。インプラントは動きませんが、天然の歯は動き、ほんとにわずかですが、ずれが出ることがあります。これをうまく調整することにより、トラブルの早期発見と対処ができ、インプラントの健康状態を長期間維持できます。
定期的なメンテナンスが、インプラントを長く使用するために非常に重要な役割を果たします。
では、考えたくありませんが、もしダメになってしまったらどのような選択肢があるのでしょうか。
もし、インプラントがダメになってしまったら
万が一、インプラントがダメになってしまった際の対処法としては、主に次の3つの選択肢があります。念の為こちらも知っておいた方がいいと思います。
- 再度インプラント治療を受ける
- 入れ歯を作製する
- ブリッジを装着する
どの治療法を選ぶかは、患者さんの口腔内の状態や希望に応じて決まります。顎の骨に問題がなく、インプラントの保証期間が残っている場合には、再度インプラント治療を選択することが多いです。一方で、口内の健康状態や経済的な状況によっては、入れ歯やブリッジがより適切な選択となる場合もあります。担当の歯医者さんとよく話し合って方向性を決めていくのが一番です。
インプラント治療なら中目黒BIANCA歯科矯正歯科へ
いかがでしたでしょうか。今回はインプラントのもちがどれくらいなのか、また長持ちさせるには、どうすればよいかコラムを書かせていただきました。
そもそもインプラントの手術の内容は個々の患者様によって異なりますので、ご自身の歯や骨の状態を理解し、どのような手術、時間、費用が必要かをしっかり把握することが大切です。
中目黒BIANCA歯科矯正歯科では、インプラント認定医 宍戸が患者様一人ひとりの歯や骨の状態に合わせて、最適な治療プランを提案しています。治療後もきちんとしたフォローアップもさせていただいております。
また、当院ではカウンセリングや説明の時間を重視しており、ゆったりした時間を設け、患者様が治療の内容を十分に理解し、納得した上で治療に進むことができるように努めています。
インプラント手術をご検討中でより詳しく知りたい方は、中目黒BIANCA歯科矯正歯科にてご相談・ご来院をお待ちしております。
中目黒駅徒歩1分の歯科・歯医者 『中目黒BIANCA歯科矯正歯科』
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【アクセス】
中目黒駅より徒歩1分
監修
院長 宍戸 孝太郎
資格・所属学会
- 厚生労働省認定歯科医師臨床研修医指導医
- SBC(Surgical Basic Course 歯周形成外科コース)インストラクター
- SAC講師
- club SBC
- 日本口腔インプラント学会認定医
- 日本口腔外科学会会員