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インプラント後のケア、ブラッシングについ徹底解説
こんにちは。
中目黒南口改札より徒歩1分の歯医者・歯科「中目黒BIANCA歯科矯正歯科」院長の宍戸です。今日は気持ちのいい日で、とても過ごしやすいですね。洗濯物もよくかわきそうです!
さて、前回はインプラントにかかる費用を中心に、選ばれる理由や負担を減らすコツなどについてお話ししました。
今回は、インプラント治療を終えた後、
「インプラント治療後は、どのように歯磨きをすればいいの?」「どんな歯ブラシや歯磨き粉を選べばいいの?」と疑問を持つ方もおられるのではないでしょうか。
インプラント治療後に適切な歯磨きを怠ると、口腔内にトラブルが発生する原因になります。では、治療後にはどのように歯磨きを行えば良いのでしょうか。また、歯磨きをする際に気をつけるべきポイントは何でしょうか。
今回は、中目黒BIANCA歯科矯正歯科でも絶命している、インプラント治療後の正しい歯磨き方法について詳しくご説明します。具体的な歯磨きの仕方や注意点、そして適した歯ブラシや歯磨き粉の選び方についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
まず、インプラント治療後ケアを怠ってしまうと
インプラント治療後に歯磨きを怠ると、耳慣れない言葉だと思いますが、インプラント粘膜炎ひいては、インプラント周囲炎というものを発症するリスクが高くなります。
インプラント粘膜炎は、インプラントの周囲にプラークや歯石がたまり、それが原因で炎症を引き起こす疾患です。さらにすすむとインプラント周囲炎へと発展していき、初期症状として、歯ぐきの腫れや出血、膿が見られ、進行すると顎の骨を溶かしてしまいます。一番最悪の場合、インプラントが抜け落ちる可能性もあります。当院では、ありませんが、残念なことに他院様でされたケースやケアが行き届かなかったケースで除去をせざるをえないこともあります。
インプラントは、適切なケアを続けることで本当に長期間使用できますが、インプラント周囲炎を放置するとその寿命が短くなり、再手術が必要になることもあります。
さらに、歯磨きを怠るとインプラントの表面に汚れが蓄積し、白さや輝きが失われてしまいます。インプラントの機能や美しさを保つためにも、日々の適切な歯磨きは欠かせないかと思います。
インプラント治療後の歯ブラシ・歯磨き粉の選び方は?
インプラント治療後に使用する歯ブラシや歯磨き粉は、どのようなものを選ぶのが良いでしょうか。ここでは、歯ブラシと歯磨き粉の選び方について詳しく説明します。
インプラント治療後に適した歯ブラシを選ぶ際のポイントは以下の通りです。
歯ブラシの選び方
毛先が細い歯ブラシを選ぶ
インプラントと歯茎の境目の汚れをしっかりと取り除くためには、毛先が細い歯ブラシが最適です。細い毛先は、狭い隙間にも入り込み、汚れを効果的に除去します。毛先を優しくインプラントと歯茎に当てて、軽い力で磨くようにしましょう。強く磨きすぎると、インプラントや歯茎を傷つける可能性があるため、注意が必要です。中目黒BIANCA歯科矯正歯科ではインプラント治療後専門の歯ブラシをご用意しております。
タフトブラシを使う
タフトブラシは、小さなブラシが束になっているため、通常の歯ブラシでは届きにくい場所もピンポイントで清掃できます。インプラントの周囲や細かい隙間に残った汚れを、丁寧に取り除くことができます。使用時には、ブラシの先端で優しく表面をなぞり、毛束を歯と歯茎の境目に当ててゆっくりと磨きましょう。
歯磨き粉の選び方
次に、インプラント治療後に使用する歯磨き粉の選び方について説明します。
フッ素入りの歯磨き粉を選ぶ
フッ素入りの歯磨き粉は、インプラント治療後にもおすすめです。ただし、注意してほしいのは、フッ素は天然歯のみ有効です。フッ素には、歯の表面を強化して虫歯を予防する効果があり、インプラントの周囲にある天然歯を守るために効果的です。市販のフッ素入り歯磨き粉は、インプラントに使用されているチタンに悪影響を与えることはありませんが、効果には注意が必要です。
研磨剤入りの歯磨き粉を避ける
研磨剤が含まれている歯磨き粉は、歯の表面に付いた汚れを落とすのに効果的ですが、インプラント治療後には注意が必要です。研磨剤の粒子がインプラントと歯茎の間に入り込み、炎症を引き起こすリスクや、人工歯の表面を傷つける可能性があります。そのため、インプラント周囲のケアには、できるかぎり研磨剤の入っていない歯磨き粉を選ぶことをおすすめします。
では今度は歯ブラシの方法についてです。インプラント治療後の歯磨き方法が分からず、不安を感じている方もいらっしゃるかもしれません。ここでは、インプラント治療後の適切な歯磨き方法について詳しく解説します。
インプラント手術後の歯ブラシの方法
歯ブラシの硬さを段階的に調整する
インプラント手術直後は、手術部位が非常にデリケートな状態です。硬い歯ブラシを使用すると、傷口を刺激し出血や炎症が悪化する恐れがあるため、最初は柔らかい歯ブラシを選びましょう。市販されているインプラント専用の柔らかいブラシを使うと安心です。
傷口が回復してきたら、通常の歯ブラシに切り替えても問題ありませんが、力を入れすぎないよう注意し、優しく丁寧に磨くことが大切です。
ペンを持つように歯ブラシを持つ
こちらも多いのですが、歯ブラシを持つときは、パームグリップではなく、ペンを握るように親指・人差し指・中指の3本で持ちます。この持ち方をすると、強い力をかけずにブラッシングができ、コントロールもしやすくなります。パームグリップだと腕の力が加わってしまい、力がかかり過ぎてしまうのを防ぐためです。
歯磨きの際には、歯ブラシを人工歯に対して45度の角度に傾け、毛先がインプラントと歯茎の境目に入り込むように優しく磨くのがポイントです。バス法といいます。
インプラントと歯茎の境目を丁寧に磨く
インプラント治療後の歯磨きで最も注意すべき箇所は、インプラントと歯茎の境目です。ここに歯垢が溜まると、インプラント周囲炎のリスクが高まります。そのため、境目部分を特に念入りに、優しく丁寧に磨くよう心がけましょう。
順番を決めて磨く
歯を磨く際に順番を決めずに磨くと、磨き残しが生じやすくなります。一筆書きのように決まった順番で磨くと効果的です。例えば、右上の奥歯から始めて表側を磨き、反対側の奥歯まで進んだら、裏側に移動して同じ要領で進めていくなどと、ルーティンにしてしまうと磨き残しが少なくなりますよ。
デンタルフロスや歯間ブラシを併用する
歯ブラシだけでは、歯と歯の間や奥歯の裏側など、ブラシの毛先が届きにくい部分の汚れを取り除くことが難しいです。デンタルフロスや歯間ブラシを使って、歯と歯の間の汚れもしっかり取り除きましょう。デンタルフロスは歯間の汚れに効果的で、歯間ブラシは根元の隙間を磨くのに適しています。自分の歯の状態に合ったサイズを選んで使用しましょう。
では、最後にインプラント治療後の注意事項を説明します。
インプラント治療後のケアで注意するポイント
手術当日は無理に磨かない
術前にご説明していますが、手術当日は、手術部位が非常にデリケートな状態なので、無理に歯磨きをするのは避けましょう。翌日から歯磨きを開始しても問題ありませんが、数日間は特に優しく丁寧に磨くことを心がけてください。中目黒BIANCA歯科矯正歯科では、含嗽剤をメインに使用してもらっています。
手術直後は出血や傷口に注意
手術直後は柔らかい歯ブラシを使用し、優しい力でブラッシングすることが重要です。強く磨きすぎると、出血したり、傷口に悪影響を及ぼす可能性があるため、注意が必要です。治癒が進むまで、傷口への刺激を最小限に抑えましょう。
磨き残しに注意
インプラント周囲炎は、歯周病同様インプラント治療後に最も注意が必要な疾患です。インプラントは虫歯にはなりませんが、歯周病にはなってしまう恐れがあります。磨き残しがあると、歯垢や歯石がインプラント周囲に蓄積し、周囲炎を引き起こすリスクが高まります。歯ブラシに加え、デンタルフロスや歯間ブラシも併用して、インプラント周りや歯と歯の間の汚れを徹底的に取り除くようにしましょう。
定期的に担当の歯医者さんや歯科衛生士さんにチェックしてもらうことも大切です。腫れや出血、膿がでる、変な匂いがするなどの異常が見られる場合は、早めに歯医者さんに相談してくださいね。
インプラント手術をご検討中でより詳しく知りたい方は、中目黒BIANCA歯科矯正歯科にてご相談・ご来院をお待ちしております。
日本口腔インプラント学会認定医 宍戸 がコンセプトと責任を持った治療をお約束いたします。
中目黒駅徒歩1分の歯科・歯医者 『中目黒BIANCA歯科矯正歯科』
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中目黒駅より徒歩1分
監修
院長 宍戸 孝太郎
資格・所属学会
- 厚生労働省認定歯科医師臨床研修医指導医
- SBC(Surgical Basic Course 歯周形成外科コース)インストラクター
- SAC講師
- club SBC
- 日本口腔インプラント学会認定医
- 日本口腔外科学会会員