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インプラント技術の進化と患者にもたらす恩恵
中目黒南口改札より徒歩1分の歯医者・歯科「中目黒BIANCA歯科矯正歯科」院長の宍戸です。
本日はインプラントにまつわるお話をコラムとしていきます。以前と比べると、インプラントという言葉はもうだいぶ広まっているように思えます。
今回はインプラント治療をお考えの方やお悩みの方、またご存じなかった方にも向けて改めて、インプラントについてわかりやすく説明していこうと思います。
インプラント治療とういうものは、失った歯の機能と美しさとういう2つの重要な要素を取り戻すための選択肢となっており、その技術は過去数十年で劇的に進化してきました。この進化は、患者様のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を大幅に向上させ、機能的、審美的な利点を提供しています。
本コラムでは、そのインプラント技術の進化とそれが患者様にもたらす具体的な恩恵についてエビデンスに基づいて詳述します。
そして中目黒BIANCA歯科矯正歯科で行なっている取り組みについてもご説明いたします。
インプラント技術の進化
1. 材料の進化
インプラントの材料は、当初純チタンが主流でしたが、近年ではチタン合金やジルコニアなどの新素材が登場しています。チタンは生体適合性が高く、骨と強固に結合する特性を持っています。審美的にはジルコニアは白色のため審美的要求が高い場合に用いれれますが、基本は骨の中への埋入となるので、その中核をなすアバットメントとよばれるものの色が、これを左右します。またジルコニアは非常に硬い材料なので大きなメリットもありますが、硬すぎてしまい顎の骨に負担がかかってしまう場合と噛み合う歯を痛めてしまう場合があります。まだ研究、進歩が必要な面があります。
2. 表面処理技術の向上
インプラントの表面処理技術はかなり大きく進化しました。初期のインプラントは機械加工表面(わかりやすくいうとツルツル)でしたが、現在では酸化処理や砂ブラスト、酸エッチングなどの方法によって、インプラント表面の粗さ(あえて凸凹、ザラザラをつくるもの)を調整し、骨結合を促進する技術が開発されています。これにより、インプラントの初期安定性が飛躍的に向上し、早期荷重が可能となりました 。当院中目黒BIANCA歯科矯正歯科でもこの恩恵を活かし、即時荷重インプラントといって、歯を抜いたあとその日にインプラントを入れかませるという治療の技術へと活用しております。
3. イメージング技術とデジタルプランニング
こちらもかなり大きいです。コンピュータ断層撮影(CT)やデジタルインプラントプランニングソフトウェアの進化により、インプラント手術の精度が飛躍的に向上しました。従来では、二次元、平面的なものでしかなかったものが、これらの技術により、術前に詳細な三次元画像を取得し、正確な手術計画を立てることが可能です。さらに、ガイデッドサージェリー(手術用ガイドの使用)によって、手術の安全性と予知性が高まりました 。
患者様の手術におけるリスクを何倍にも下げることができるようになりました。中目黒BIANCA歯科矯正歯科では安全、安心を一番に考えて手術を行なっております。
患者様にもたらす恩恵
上記の進化は本当に目まぐるしいものがありました。結果それが患者様に還元できるので以下で、その恩恵についてご説明します。
1. 機能的恩恵
インプラントは天然歯は、正確には異なりますが、ほぼ同様の機能を持ち、咀嚼効率を大幅に改善します。これにより、患者様は多様な食事を楽しむことができ、栄養摂取の面でも健康を維持できます。さらに、インプラントは他の歯に関係なく、独立して機能するため、隣接する歯に負担をかけることがありません 。
むしろ天然歯を助ける側面もあります。
2. 審美的恩恵
審美的な観点からも、他の治療法と比較すると、インプラントは優れています。特に前歯部において、自然な外観を再現することが可能であり、患者様の自信や自己イメージの向上にも大きく関与します。
3. 長期的な安定性
歯科治療において長期予後はとても重要です。その時限りでなく、インプラントは適切なケアを行うことで非常に長持ちします。研究(参照論文を記載しておきます)によると、10年以上の長期的な成功率は90%以上に達します。これにより、患者は長期間にわたって安定した口腔内環境を維持でき、何度もやり直したりや繰り返しの治療を避けることができます 。
4. 心理的・社会的恩恵
インプラント治療は心理的にも大きな利点をもたらすことができます。歯の欠損は多くの人にとって重大な心理的負担となりますが、インプラント治療によりその負担を改善することができます。患者様は自信を持って笑顔を見せることができ、社交的な活動にも積極的になることができます 。当院中目黒BIANCA歯科矯正歯科で歯が全くない方へのインプラント治療を行い、終えられた時の笑顔は何にも変え難いものがあります。
論文のエビデンスに基づく効果
1. 臨床研究の結果
多くの論文がありますが、そのほとんどの臨床研究がインプラントの効果と安全性を証明しています。代表的なもので、Buserら(2012)の研究では、10年間の追跡調査においてインプラントの成功率が95%以上であることが示されました 。さらに、Rocciaら(2001)の研究では、インプラントによる咀嚼効率の向上が報告されています 。
2. 患者満足度
費用や手術などの通過しなければならない点はありますが、インプラント治療を受けた患者様の満足度も高く、多くの研究で90%以上の患者が治療結果に満足していると報告されています。これには、機能的改善だけでなく、審美的満足度も含まれます 。
インプラント治療なら中目黒BIANCA歯科矯正歯科へ
インプラント技術の進化は、失われた歯の機能と美しさを取り戻すためのオプションの一つです。材料の進化、表面処理技術の向上、デジタル技術の導入など、さまざまな分野での進歩により、インプラント治療はますます安全で効果的になっています。当院中目黒BIANCA歯科矯正歯科でもこれを多く活用し、これにより、多くの患者様のQOLを大幅に向上させ、健康的で自信に満ちた生活を送ることができるよう治療を提供しています。これからもインプラント技術のさらなる発展が期待され、その恩恵を患者様に還元していきたいものです。
中目黒BIANCA歯科矯正歯科では、歯と骨の状態に合わせて、最適な治療プランを提案しています。
また、当院院長宍戸は日本口腔インプラント学会認定医のため数々の症例と経験がございます。
中目黒BIANCA歯科矯正歯科では、カウンセリングや説明の時間を重視しており、ゆったりした時間を設け、患者様が治療の内容を十分に理解し、納得した上で治療に進むことができるように努めています。
インプラント治療でお悩みの方、より詳しく知りたい方は、中目黒BIANCA歯科矯正歯科にてご相談・ご来院をお待ちしております。
中目黒駅徒歩1分の歯科・歯医者 『中目黒BIANCA歯科矯正歯科』
〒153-0051 東京都目黒区上目黒2-1-2中目黒GTハイツ2F B2-2
【アクセス】
中目黒駅より徒歩1分
以下は今回参考の論文です。
Depprich, R., et al. “Osseointegration of zirconia implants compared with titanium: an in vivo study.” Head & Face Medicine, vol. 4, no. 1, 2008.
Buser, D., et al. “20 years of osseointegration with the titanium oxide–blasted/acid-etched (SLA) surface: a comprehensive overview of peri-implant tissue parameters in clinical studies.” Clinical Oral Implants Research, vol. 23, no. 1, 2012, pp. 2-21.
D’Haese, J., et al. “Accuracy and complications using computer-designed stereolithographic surgical guides for oral rehabilitation by means of dental implants: a review of the literature.” Clinical Implant Dentistry and Related Research, vol. 14, no. 3, 2012, pp. 321-335.
Naert, I., et al. “A 5-year prospective randomized clinical trial on the influence of splinted and unsplinted oral implants supporting mandibular overdentures: peri-implant outcomes and prosthetic aspects.” Journal of Clinical Periodontology, vol. 31, no. 8, 2004, pp. 724-733.
Norton, M. R., and R. A. Gamble. “Bone classification: an objective scale of bone density using the computerized tomography scan.” Clinical Oral Implants Research, vol. 12, no. 1, 2001, pp. 79-84.
Buser, D., et al. “Long-term stability of osseointegrated implants in augmented bone: a 10-year prospective cohort study.” Clinical Implant Dentistry and Related Research, vol. 14, no. 2, 2012, pp. 192-199.
Jivraj, S., et al. “Treatment planning of the edentulous maxilla.” British Dental Journal, vol. 201, no. 5, 2006, pp. 261-279.
Buser, D., et al. “Long-term results of non-submerged ITI implants with titanium plasma-sprayed (TPS) surfaces: the effects of TPS treatment.” Clinical Oral Implants Research, vol. 8, no. 2, 1997, pp. 161-172.
Roccia, M., et al. “Quality of life of edentulous subjects rehabilitated by three different implant systems for mandibular overdentures: a randomized clinical trial.” Clinical Oral Implants Research, vol. 15, no. 5, 2004, pp. 527-539.
Sanz, M., et al. “A prospective, randomized
監修
院長 宍戸 孝太郎
資格・所属学会
- 厚生労働省認定歯科医師臨床研修医指導医
- SBC(Surgical Basic Course 歯周形成外科コース)インストラクター
- SAC講師
- club SBC
- 日本口腔インプラント学会認定医
- 日本口腔外科学会会員