歯磨きをしても口臭が消えない。|中目黒BIANCA歯科矯正歯科|中目黒駅の歯科・歯医者・矯正なら中目黒BIANCA歯科矯正歯科

〒153-0051東京都目黒区上目黒2-1-2中目黒GTハイツ2F B2-2
TEL03-6451-2175
TikTok Instagram YouTube
ヘッダー画像

歯科コラム

歯磨きをしても口臭が消えない。|中目黒BIANCA歯科矯正歯科|中目黒駅の歯科・歯医者・矯正なら中目黒BIANCA歯科矯正歯科

毎日丁寧に歯磨きをしているのに、口臭が消えずにお悩みの方へ

「朝晩しっかり歯磨きをしているはずなのに、口臭が気になる」「マスクをしていると自分の口臭がこもって気になる」といったお悩みを抱えていませんか。口臭は非常にデリケートな問題であり、いくらセルフケアを頑張っても改善しない場合、その原因は単なる磨き残しではない可能性が高いです。口臭の主な原因は口の中にあり、その多くは、ご自身では取り除くことが難しい、歯科的な問題に起因しています。

このページでは、口臭の原因を根本から理解し、その種類と、なぜ歯磨きだけでは消えないのかを詳しく解説します。口臭の原因を正しく特定することが、適切な対策と治療への第一歩となります。ご自身の口臭の原因を知り、自信を持って人と会話できる快適な口元を取り戻すための情報として、ぜひお役立てください。

口臭の原因と種類

口臭の原因は多岐にわたりますが、大きく分けて「生理的口臭」「病的口臭」「外因的口臭」の3種類に分類されます。歯磨きをしても消えない口臭の多くは、この中の「病的口臭」に該当する可能性が高いです。

口臭の主な種類と原因

種類

特徴

主な原因

生理的口臭

誰にでも起こるもので、時間帯によって変動する。主に揮発性硫黄化合物(VSC)が原因。

起床時、空腹時、緊張やストレスによる唾液量の減少、月経時など。

病的口臭

継続的に発生し、治療が必要な口腔内または全身の疾患が原因。

歯周病、虫歯、舌苔(ぜったい)、古い被せ物・詰め物の劣化、唾液の減少、口腔乾燥症。

外因的口臭

飲食物や嗜好品など、外部の成分が原因で一時的に発生する。

ニンニク、ネギなどの香りの強い食品、アルコール、タバコなど。

歯磨きで消えない口臭の最大の原因:「歯周病」と「舌苔」

  • 歯周病による口臭:病的口臭の約9割は口の中に原因があり、その大半が歯周病によるものです。歯周ポケットの奥に潜む歯周病菌は、タンパク質を分解し、強い口臭成分(VSC)を発生させます。この歯周病菌の温床である歯石や歯周ポケット内の汚れは、通常の歯磨きでは除去できません。
  • 舌苔(ぜったい)による口臭:舌の表面に付着する白い苔状の汚れ(舌苔)も、口臭の大きな原因です。舌苔には大量の細菌や剥がれた粘膜細胞が含まれており、これが分解される際にVSCを発生させます。舌苔の適切なケアを怠ると、歯磨きをしても口臭は改善しません。

口臭を根本から改善するためには、これらの原因を正確に突き止め、歯科的なアプローチで解決することが不可欠です。

口臭の治療方法

口臭の治療は、まずその原因を正確に特定することから始まります。特に歯磨きだけでは改善しない病的口臭に対しては、原因に応じた歯科的な専門治療が必要となります。ここでは、口臭を根本から改善するための主な治療方法を解説します。

原因別 口臭の主な治療アプローチ

主な原因

歯科的な治療・処置

期待される効果

歯周病

歯周基本治療(スケーリング、ルートプレーニング):歯周ポケット内の歯石や汚れを徹底的に除去し、歯周病菌の温床をなくす。

口臭の主原因である揮発性硫黄化合物(VSC)の発生源を断ち、歯ぐきの炎症を改善する。

舌苔(ぜったい)

舌クリーニング指導・処置:専用の器具を用いた優しい清掃方法を指導し、過剰な舌苔を除去する。

舌の表面に溜まった細菌や汚れを取り除き、口臭の原因を直接的に減らす。

虫歯

虫歯治療:虫歯によってできた穴や隙間に溜まった食べカスや細菌の塊を除去し、修復する。

食べカスや細菌が溜まる場所をなくし、腐敗臭の発生を防ぐ。

古い修復物・不適合な被せ物

詰め物・被せ物の再治療:劣化したり、歯に合わなくなったりした修復物を、セラミックなどの適合性の高い材料に交換する。

修復物の隙間に溜まる細菌の増殖を防ぎ、口臭の発生源を排除する。

唾液量の減少(口腔乾燥)

唾液腺マッサージ指導、保湿剤の使用:唾液の分泌を促す方法の指導や、口腔内を潤すための保湿剤を処方する。

唾液の自浄作用や抗菌作用を高め、口の中の細菌の異常増殖を抑える。

これらの治療を通じて、口腔内の環境を清潔に保ち、細菌が異常増殖しにくい状態を作り出すことが、口臭治療の核となります。特に歯周病治療は、口臭改善だけでなく、将来的に歯を失うリスクを減らすことにも直結する重要な治療です。原因を特定し、総合的なアプローチで口腔内の健康を取り戻すことが、口臭の根本的な解消につながります。

口臭の予防方法

口臭の治療で原因を取り除いた後も、その状態を維持し、口臭の再発を防ぐためには、日々の予防が非常に重要となります。口臭予防の基本は、口臭の原因物質の発生源となるプラーク(歯垢)や舌苔をコントロールすること、そして唾液の分泌を促し、口腔内環境を整えることです。

口臭を効果的に予防するための方法

  1. 徹底したセルフケア(プラーク除去)
    • 正確な歯磨き:歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシを毎日使用し、歯と歯の間、歯周ポケットの入り口など、細菌が溜まりやすい部位のプラークを徹底的に除去します。これは歯周病予防にも直結し、口臭の発生を根本から抑えます。
    • 舌の清掃:舌苔は口臭の大きな原因です。専用の舌ブラシを使い、舌の奥から手前に向かって優しく、力を入れずに清掃します。ただし、磨きすぎると舌を傷つけ、かえって舌苔の付着を悪化させる可能性があるため、一日一回を目安に行うことが推奨されます。
  2. 唾液の分泌を促す
    • 水分補給:口の乾燥は細菌の増殖を招き、口臭を強めます。こまめに水を飲み、口の中を潤すことが大切です。
    • 唾液腺マッサージ:耳の下や顎の下などにある唾液腺を優しくマッサージすることで、唾液の分泌を促します。唾液には口の中の汚れを洗い流す「自浄作用」や、細菌の増殖を抑える作用があるため、口臭予防に非常に効果的です。
    • よく噛む:食事の際によく噛むことも、自然な唾液分泌を促す重要な行動です。
  3. 定期的なプロフェッショナルケア
    • 専門的クリーニング:ご自宅では除去できない歯石や、強固に付着したプラーク、舌苔などを定期的に歯科医院で専門的な機械を使って清掃してもらうことで、口臭の発生源をリセットできます。
    • 検診:定期的に口腔内の状態をチェックし、虫歯や歯周病の初期段階での再発を防ぐことが、口臭を長期的に予防する鍵となります。

これらの予防策を組み合わせることで、口臭の悩みから解放され、清潔で快適な口腔内環境を維持することができます。

中目黒BIANCA歯科の口臭治療

中目黒BIANCA歯科では、患者様のデリケートな口臭の悩みに真摯に向き合い、原因を根本から解決するための総合的な治療とサポートを提供しています。単に臭いを消すだけでなく、口腔内全体の健康を回復させることに重点を置いています。

当院が口臭治療で重視するポイント

  1. 精密な原因の特定
    • 徹底的な問診と検査:口臭の原因は多岐にわたるため、生活習慣や既往歴を含めた丁寧な問診を行います。
    • 口腔内の状態評価:虫歯、歯周病の進行度、舌苔の付着状態、古い修復物の適合性などを詳細に診査します。
    • 口臭測定器の活用:客観的な数値に基づき口臭の程度と原因物質の種類(揮発性硫黄化合物など)を特定し、患者様ご自身にもご自身の状態を正確に理解していただきます。
  2. 原因に応じた根本治療の徹底
    • 歯周病治療の重視:口臭の最大の原因である歯周病に対して、専門の衛生士による歯石除去(スケーリング)やクリーニングを徹底し、口臭の発生源を物理的に排除します。
    • 舌苔へのアプローチ:舌苔は過度な清掃で舌を傷つけると悪化するため、適切な器具を使った優しく効果的な清掃指導と、必要に応じた専門処置を行います。
    • 口腔乾燥対策:唾液腺マッサージの指導や、口腔保湿剤の活用など、唾液の自浄作用を高めるための対策を提案します。
  3. 個々のライフスタイルに合わせた予防指導
    • 治療で改善された状態を維持するためには、患者様ご自身の日々のケアが不可欠です。私たちは、患者様一人ひとりの磨き方の癖や生活習慣に合わせて、効果的な歯磨き方法、デンタルフロスや歯間ブラシの使い方、食生活のアドバイスなどを個別に行います。

口臭の悩みは、他人に相談しにくいデリケートな問題ですが、適切な診断と治療を受けることで、必ず改善の道が開けます。私たちは、患者様が自信を持って笑顔で日常を過ごせるよう、きめ細やかなサポートを提供いたします。

監修

院長 宍戸 孝太郎
中目黒BIANCA歯科矯正歯科
院長 宍戸 孝太郎

資格・所属学会

  • 厚生労働省認定歯科医師臨床研修医指導医
  • SBC(Surgical Basic Course 歯周形成外科コース)インストラクター
  • SAC講師
  • club SBC
  • 日本口腔インプラント学会認定医
  • 日本口腔外科学会会員