気持ちいい！パウダーメインテナンス｜中目黒BIANCA歯科矯正歯科｜中目黒駅の歯科・歯医者・矯正なら中目黒BIANCA歯科矯正歯科

歯と歯肉に優しいパウダーメンテナンス

歯と歯肉に優しいパウダーメンテナンス

中目黒徒歩1分の歯医者・歯科「中目黒BIANCA歯科矯正歯科」院長の宍戸です。

前回はPMTCについてコラムを書かせていただきました。

その必要性やPMTCの内容などの解説でした。

前回ご説明した歯のクリーニングでは超音波スケーラー（注水下で超音波振動を利用して歯の表面に付着した歯石やバイオフィルムを粉砕、洗浄する器械）を使って取り除くことが一般的でした。

しかし、その独特な音が苦手という方や歯茎の深い部分までお掃除する場合、状態によっては痛みを感じるという方もいらっしゃいます。

今回は、またPMTCの素晴らしさとさらに新しいメンテナンス方法であるパウダーメンテナンスのご紹介です。

歯のメインテナンスはなぜ必要なの？

口腔内にある無数の細菌から歯を守り、健康な状態を維持するためには、メインテナンスが欠かせません。

患者さんによるセルフケアが重要なのはもちろんですが、セルフケアではバイオフィルムと呼ばれる歯にこびりついた細菌の塊の除去は困難です。その理由の一つとして、バイオフィルムが抗生物質や防腐剤を通さない強靭なバリアで覆われているため、歯ブラシやデンタルリンスで除去することが難しいからです。

実際にそれは、しっかりとした機材、方法でないととることができません。そのため歯科医院によるメインテナンスやSPTと呼ばれる歯周病安定期治療を代表とするプロフェッショナルケアが必要になってきます。

バイオフィルムとは？

バイオフィルムとは、歯垢（プラーク）が口腔内に長時間留まって、細菌同士がくっついて膜のようになったものをさします。

お口の中にいる細菌は自らが作り出す菌体外多糖（グリコカリックス）によって膜のようなものを張っています。この膜で守られている細菌の集合体は、さらに直接歯面に付着できない菌も、この膜や他の菌の仲介によって存在することができるようになります。

お互いに協力、拮抗し合うことで細菌の共同体は安定状態となります。細菌は、白血球や抗体、この膜の中にいる細菌をやっつけることができません。なのでこれがやっかいなのです。

つまり、これらを除去することが虫歯、歯周病の予防になります。

歯の表面にバイオフィルムができてしまうと、唾液による洗浄作用だけでは落とすことができません。

そのため、バイオフィルムで守られた膜の中は、細菌が繁殖しやすい環境となり、虫歯の原因となってしまいます。

また、歯周ポケット内部でバイオフィルムが増殖した場合、体の免疫反応として細菌をやっつけようと白血球や抗体が登場しますが、上記でご説明した通り、細菌はバイオフィルムの膜で保護されているため、やっつけることができません。

逆に白血球の産物による病原因子や内毒素により歯肉が破壊され歯肉の炎症はさらに拡大します。

適切な治療法は？

適切な治療はバイオフィルムを除去すること、さらにそれを作らせないようにすること。

そのためにPMTCを行う必要があります。

バイオフィルムは抗菌剤などの化学療法には抵抗性を持っているので、超音波スケーラー等の機械的な破壊と除去が必要です。

ご家庭のお風呂や洗面台をお薬のみで掃除をしないことと同じで、しっかり手を使って汚れをとるということです。

しかし、これまでのメンテナンスの課題としていくつかのが挙げられます。

例えば、炎症が起きている歯周ポケット内は、歯や歯茎を損傷させやすい。
スケーラーやブラシなどの機器では、器具を当てられない箇所の汚れは除去できない。

などです。
そこで、歯に優しく歯周ポケット内の汚れを、より効率的に、よりジェントリーに治療できるツールとして「パウダーメインテナンス」を中目黒BIANCA歯科矯正歯科では導入しております。

パウダーメインテナンスについて

このツールはエアーフローと呼ばれています。細かなパウダー状にした炭酸水素ナトリウム(重曹）やグリシン(アミノ酸の一種)を強力なジェット水流で歯に吹き付けて汚れを落とします。茶渋やタバコのヤニといった着色や、歯周病の原因となる細菌の固まりのバイオフイルムまでもすみずみまで落とすことができ、よりスピーディで効果的なクリーニングが可能です。

実際こちらを受けていただくと、とても気持ちが良く、従来のものと比較すると患者様の満足度は確実に高いかと思います。