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睡眠時無呼吸症候群とは?歯科との関係は?|中目黒BIANCA歯科矯正歯科|中目黒駅の歯科・歯医者・矯正なら中目黒BIANCA歯科矯正歯科

睡眠時無呼吸症候群とは?

こんにちは。

中目黒南口改札より徒歩1分の歯医者・歯科「中目黒BIANCA歯科矯正歯科」院長の宍戸です。

最近は気持ちのいい天気が続いて、洗濯物も楽しいですし、夜も仕事で疲れてぐっすり眠れて快適です。

さて、今回はその睡眠についてのお話です。

朝になる前に目が覚めてしまったり、しっかり眠ったはずなのに疲れが残っていると感じたことはありませんか?こういった経験をしたことがある方は少なくないと思います。実は、口の健康が睡眠にも影響を与えていることもあります。今日は、睡眠とお口の関係についてお話しします。

睡眠時無呼吸症候群という言葉はご存知ですか?まずは、そちらから解説していきます。

睡眠時無呼吸症候群とは

Sleep Apnea Syndromeと英語表記されSASと呼ばれています。端的にお伝えすると、睡眠中に何度も呼吸が止まったり、浅くなったりする病気のことをさしています。

この病気では、10秒以上呼吸が止まることを「無呼吸」、呼吸が浅くなることを「低呼吸」と呼びます。

主な症状としては、以下のようなものがあります

  • いびき
  • 夜間に何度も目が覚める(特に息苦しさで目が覚めることもあります)
  • 起床時に頭痛や体のだるさを感じる
  • 日中に強い眠気や倦怠感がある

いびきはこの病気の特徴的な症状ですが、起床時の頭痛や日中の眠気、倦怠感は全員に現れるわけではなく、症状が軽い方もいらっしゃいます。

睡眠時無呼吸症候群の種類

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の原因についてお話します。SASは、発生する原因により3つのタイプに分類されます。

1. 閉塞性睡眠時無呼吸症候群

このタイプは、気道が狭くなることで発生し、SASのほとんどの原因がこちらで、80%以上を占めます。気道が狭くなる原因としては、以下のような要因が挙げられます。

  • 首や喉周りの脂肪沈着
  • 扁桃の肥大
  • 舌の根元が喉の方に下がる(舌根沈下)
  • 鼻の病気(鼻炎や鼻中隔湾曲など)

また、骨格も影響を与えます。骨格が大きい場合、多少体重が増えても気道が狭くなるリスクは低いですが、骨格が小さいと気道のスペースが少なく、閉塞しやすくなります。そのため、肥満でなくても無呼吸を引き起こすことがあるのです。

2. 中枢性睡眠時無呼吸症候群

このタイプは、呼吸を調整する脳の機能が低下することで発生します。SAS全体の数%を占め、心臓の機能が低下した患者の30~40%で見られることがあります。中枢性無呼吸では、チェーンストークス呼吸という特有の呼吸パターンが見られることがあります。ちなみにチェーンストークス呼吸とは、呼吸が徐々に深くなり、次第に浅くなって最終的にしばらく止まるという周期的な異常呼吸です。数秒から数十秒の無呼吸が発生した後、浅い呼吸が始まり、徐々に深くなってから再び浅くなり、最終的に呼吸停止に至ります。このサイクルを30秒から2分程度で繰り返すのが特徴です。

3. 混合性睡眠時無呼吸症候群

閉塞性と中枢性の両方の要因が関与して発生するタイプです。

では、どのように検査と診断を行なっていくのでしょうか。

検査と診断

主に耳鼻科での検査が必要になります。一泊などの入院検査をすることが多いです。

1. 日中の眠気評価

SASでは、日中に過度な眠気が現れることが多いため、問診表を使って眠気の程度を評価します。

2. 睡眠時の検査

簡易型無呼吸モニターを用いて自宅で検査する方法と、入院が必要な睡眠ポリグラフ検査があります。睡眠ポリグラフ検査では以下を測定します。

  • 脳波で睡眠の深さや眼球運動の変化をモニタリング
  • 血中の酸素レベルを測定
  • 鼻孔と口に装着した装置で気流を測定
  • 胸に装着したモニターで呼吸の運動とパターンを確認

これにより、閉塞性か中枢性かの判別が可能になります。さらに必要に応じて追加の検査も行われます。

3. 口腔内・喉のチェック

耳鼻科的な診察で、のどや顎の形に異常がないか確認します。必要に応じて頭部CTやセファログラム(頭部レントゲン)を行います。

4. 合併症検査

全身状態として、高血圧や高脂血症、糖尿病など、SASに関連する合併症の検査も行われることがあります。

では口の中、歯医者さんとはどういう関係があるのでしょうか?

実は、深い眠りを妨げる原因が口の中にもあります。

睡眠中の歯ぎしりや食いしばり

朝起きたときに「顎が疲れている」や「だるさを感じる」といった症状がある場合、睡眠中に無意識に歯ぎしりや強く噛み締めている可能性があります。歯ぎしりが原因で夜中に目が覚めてしまうこともあるため、それが睡眠の質に影響を及ぼすことがあります。

 

まとめ

日本ではおよそ500万人がSASを患っているとされ、そのうち治療を受けているのは約1割に過ぎません。多くの人がSASに気付いていなかったり、治療を受けていない場合もありますが、放置すると生活習慣病の併発や症状の悪化、最悪の場合死に至ることもあります。

SASに関するお悩みがある方は、専門の医療機関での相談をおすすめします。

 

次回以降で怖い合併症や歯科でできるその治療法を解説していきますね。

中目黒BIANCA歯科矯正歯科では、一般歯科や予防歯科、矯正治療、ホワイトニング、マタニティー歯科、小児歯科、インプラントなど、さまざまな分野に力を入れています。

中目黒BIANCA歯科矯正歯科にてご相談・ご来院をお待ちしております。

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中目黒駅より徒歩1分

 

 

監修

院長 宍戸 孝太郎
中目黒BIANCA歯科矯正歯科
院長 宍戸 孝太郎

資格・所属学会

  • 厚生労働省認定歯科医師臨床研修医指導医
  • SBC(Surgical Basic Course 歯周形成外科コース)インストラクター
  • SAC講師
  • club SBC
  • 日本口腔インプラント学会認定医
  • 日本口腔外科学会会員