目次
こんにちは。
中目黒南口改札より徒歩1分の歯医者・歯科「中目黒BIANCA歯科矯正歯科」院長の宍戸です。
今回は虫歯予防についてのお話です。
皆さんは「ステファンカーブ」という言葉を耳にしたことはありますか?なかなか聞きなれない言葉ですね。
しかしこの言葉、お口の中の環境にとっては、すごく大事なことなのです。
虫歯予防には、適切な歯磨きや定期的なメインテナンスが欠かせません。しかし、これらに加えて「ステファンカーブ」について知っていただくと、より効果的に虫歯を防ぐことができるのです。
今回は、これから虫歯治療を考えている方、予防歯科や小児歯科について気になっていらっしゃる方に向けてこの「ステファンカーブ」についてご説明します。
そもそもステファンカーブってなんでしょう?
ステファンカーブとは、お口の中のpH値の変動を示したグラフです。pHとは、酸性とアルカリ性の度合いを表したもので、pH値は食事をとるごとに変化します。お口の中のpHは、普段は中性のpH7に保たれています。しかし食事をしたり、コーラやオレンジジュースなど飲み物を飲んだりするとお口の中のpH値は酸性になります。そしてこのpH値が5.5以下になると歯が溶け始める「脱灰」という状態が始まります。これがいわゆる虫歯の出来始めとなってくるというわけです。
虫歯の進行はどうやってすすむの?
虫歯はこの脱灰というものが進行すると、進んでしまうのです。ステファンカーブが示すように、私たちの口内では食事のたびに、歯が溶ける「脱灰」と、それを修復する「再石灰化」が繰り返されています。虫歯の原因菌は炭水化物や砂糖を利用して、プラーク(歯垢)と呼ばれる物質を生成し、その中で増殖しながら酸を作り出します。この酸によって歯のエナメル質からリンやカルシウムが溶け出す現象が「脱灰」です。間食が多いと「再石灰化」が行われる前に再び「脱灰」が始まり、口内は常に酸性に傾いてしまい、虫歯になりやすい環境が作られてしまいます。
実は唾液が再石灰をサポートしている!?
意外かもしれませんが、私たちの唾液は、虫歯予防においてとても重要な役割を担っています。
もし、上記した脱灰が進行しても、お口の中の唾液が、細菌の作り出した酸を中和し、洗い流すことで、溶け出したカルシウムやリンを歯の表面に戻す働きをします。これを「再石灰化」と呼びます。唾液の力により、お口の中が再び中性に戻るまでには約20分から1時間ほどかかるとされていますが、その間に飲食をするとお口の中は酸性に傾き、また「脱灰」が再び始まります。もし「脱灰」が進むような口内環境が続くと、再石灰化の修復が追いつかず、虫歯のリスクが高まります。しかし、歯に穴が開く前の「初期虫歯」の段階であれば、再石灰化によって修復することが可能なのです。
なるべく虫歯に対するリスクを減らすポイント
食後の歯ブラシを習慣化しよう
なかなか、お仕事の都合、学校・授業の都合でできないということをよく聞きます。
そこで大事なのは、やはり習慣化だと思います。
いかがでしたでしょうか。ステファンカーブの重要性を理解していただけましたでしょうか。
結局、お口の中では常に「脱灰」と「再石灰化」が繰り返され、これらがバランスを保つことで歯の健康が維持されています。
そのため、食事の間隔を適切に保ち、口腔内環境を健康に保つことが重要です。健康な歯を守るために、ステファンカーブの意味を知ってもらい、日常的に虫歯予防、そしてそれを習慣にに取り組みましょう。歯が溶ける「脱灰」の時間を短くするために、間食の回数をできるだけ減らすことが大切です。
虫歯は、初期段階であれば「再石灰化」によって修復が可能です。「再石灰化」を促進するためには、唾液の分泌を活性化させたり、歯科医院での定期的なフッ素塗布が効果的です。大切な歯を虫歯から守りましょう。
虫歯予防・治療なら東京都目黒区の中目黒BIANCA歯科矯正歯科へ
今回は虫歯予防についてお話させていただきました。フッ素塗布や予防歯科など
歯の悩みや不安を抱えていらっしゃる方は、中目黒BIANCA歯科矯正歯科にてご相談・ご来院をお待ちしております。
中目黒駅徒歩1分の歯科・歯医者 『中目黒BIANCA歯科矯正歯科』
〒153-0051 東京都目黒区上目黒2-1-2中目黒GTハイツ2F B2-2
【アクセス】
中目黒駅より徒歩1分
監修
院長 宍戸 孝太郎
資格・所属学会
- 厚生労働省認定歯科医師臨床研修医指導医
- SBC(Surgical Basic Course 歯周形成外科コース)インストラクター
- SAC講師
- club SBC
- 日本口腔インプラント学会認定医
- 日本口腔外科学会会員