ご飯の後の口の中はどうなっているのだろう?歯ブラシはどう選んだらよいの?
中目黒徒歩1分の歯医者・歯科「中目黒BIANCA歯科矯正歯科」院長の宍戸です。
本日は食事後のお口の中と歯ブラシの選び方をお話しします。
食事後のお口の中は?
お口の中は、ふだんは中性(pH7ぐらい)に保たれていますが、食事をとると数分で酸性に傾き、pH5.7でこどもの歯が、5.5になると大人の歯も 「脱灰」(だっかい=歯の表面のエナメル質が壊れ、とけること)が始まります。しかし、唾液のパワーで30分もすると中性にもどり、「再石灰化」を促します。
とはいえ、口の中に食べかすが残っていたり、いつまでも食べていたり、缶コーヒーやスポーツドリンクなど、砂糖の入った飲み物をしょっちゅう口にしたりすると、口の中の酸性度が高いままで、プラークの中にいるむし歯菌が酸を出して脱灰の時間が長くなり、むし歯の危険性が強まります。
食事の回数とだらだら食いに要注意!!
下記の図はステファンカーブとよばれるものです。
むし歯菌は食物のなかの砂糖からバイオフィルムをつくり、酸を出します。「おやつ」は生活のなかに潤いを与える「甘い」魅力ですが、同時にむし歯菌にとっても格好の活躍の条件になるのです。大切なことは、「食事回数」と「だらだら食い」に注意するということ。また、同じ「甘み」でも、キシリトールなど、酸も「ネバネバ」物質もつくらない甘味料を使った食品を選ぶことも大切です。そして唾液がいっぱい出るよう、良く噛んで食事をしましょう。当院では、ホームケアグッズを豊富に用意してございますので、その方にあった適切な材料を選ぶことができます。
歯ブラシの選び方
歯ブラシを選ぶ時何を重視しているでしょうか?
毛の硬さ、大きさや形、持ち手ですか?CMで見てみりょくてきなものがあった!なというのもあるのではないでしょうか?
ドラッグストアや量販店などでみる歯ブラシは沢山あり、さらに電動歯ブラシもあるんだ!となったり、どれを選んだらいいのか悩む方も多いと思います。
しかし歯ブラシと言っても、「毛の硬さ」「毛の細さ」さらには「頭(ヘッドの大きさ)」も違います。
その違いにはしっかりと意味があり、それぞれの方のお口にあったものを選ぶことが大切になってきます。
ぴったり合った歯ブラシを選ぶことで歯磨きの効率を上げることができ、合っていないものを選ぶことで磨き残しの原因になり虫歯や歯周病を引き起こしてしまう確率が高くなります。
特に海外製のものやホテルや飛行機などでもらったものを使用している方もおられます。そういう方は是非今回のお話を参考にしていただけますと幸いです。
まず
・毛の硬さ
歯ブラシの毛の硬さには「硬め」「ふつう(レギュラー)」「やわらかめ」があります。
当院で通常おすすめさせてもらうのは、「ふつう」の硬さになります。
そして、汚れを落とすことだけを考えるのであれば「硬め」が1番だと言われています。
ですが、毛の硬さが硬ければ硬いほど、どんなに優しく磨いても歯茎を傷つけたり、すり減っていったりし、歯茎が下がってしまいます。それにより歯の質より弱い歯の根っこが見えてきてしまい、ご自身のブラッシングの圧により根っこを削っていってしまったり、虫歯や知覚過敏の症状も見られる場合があります。
それなので、どれだけ歯が磨けているのか、もしくは磨き残しがあるのか。虫歯になりやすいお口の中なのか、そうじゃないのか。その判断で、硬さがかわります。
それとは逆に「やわらかめ」は歯茎を傷つけにくいので、歯茎が腫れている方、重度の歯周病で出血しやすい方にはおすすめです。
毛先のしなりが大きいので汚れを落とすのには時間がかかるというデメリットはありますが、丁寧に少し長めに磨くことで汚れをしっかり落とせます。
時々磨いた感じがしないという意見も聞きますが、「硬め」と比較すると感じるかもしれません。
いずれにしろ、歯科医師や衛生士の判断が重要となります。続いて
・毛先の形
毛先の形にも種類があります。少し丸みを帯びた「円状(ラウンド)」、先の細い「テーパード」、平切りの「水平(シリンダー)」の3つが一般的に言われている種類です。
円状と水平は歯の表面についたプラークを効率よく落とすことが出来るので、虫歯予防に効果が高いです。虫歯の出来やすい方やお子さんにおすすめです。
テーパードは毛先が細くなっているので、歯と歯茎の境目に届きやすいです。そのため歯周病予防や進行抑制の効果が高いです。歯茎が腫れていたり、出血がある方におすすめです。もちろん磨き方もじゅうようなのですが、そちらは当院でも指導させていただいていますので、どこかのタイミングでコラムを書きたいと思います。最後に
・ヘッドの大きさ
一般的には縦が植毛3列で小さめの大きさが適正サイズです。ヘッドが大きすぎてしまうと奥歯や細かい部分へ毛先が届きにくく、磨き残しが多くなります。特に男性より女性はお口が小さい方が多いため、小さいサイズを選ぶことをおすすめします。ただ、ヘッドが小さすぎる歯ブラシだと細かい部分まで磨けますが、時間はかかってしまいます。大きすぎず、小さすぎないものを選ぶのが1番です。
上記しましが海外製ものは、日本人のお口、歯のサイズに合わないことが多いのであまりおすすめはしません。たくさんの種類やかわいいもの、おもしろいものがあるので魅力はありますが、機能面を考えるとやはり、きちんとしたものを選ぶ方に軍配が上がるかと思います。
みなさんのお口に合う歯ブラシはありましたでしょうか。
まずは歯ブラシを選択する前に自身のお口の中を知ることが大切です。そのためにはまずは、
お近くの歯科医院へ受診し、ご自身のお口の中の状況を把握し、自分に合った歯ブラシの相談をしてみるのが一番良いかと思います。
中目黒BIANCA歯科矯正歯科では、患者様ひとりひとりにお口の中の状況の説明やご自身に合った歯ブラシなどをお伝えしております。
お気軽にご相談くださいませ。
中目黒駅徒歩1分の歯科・歯医者 『中目黒BIANCA歯科矯正歯科』
〒153-0051 東京都目黒区上目黒2-1-2中目黒GTハイツ2F B2-2
【アクセス】
中目黒駅より徒歩1分
監修
院長 宍戸 孝太郎
資格・所属学会
- 厚生労働省認定歯科医師臨床研修医指導医
- SBC(Surgical Basic Course 歯周形成外科コース)インストラクター
- SAC講師
- club SBC
- 日本口腔インプラント学会認定医
- 日本口腔外科学会会員