知覚過敏を改善するためには、いくつかの対処法があります。軽めの処置で対応できるものもあれば、しっかりと歯科治療を介入させなくてはいけない場合もあります。その順でご説明していきます。
フッ素塗布
フッ素を皆様はご存知でしょうか。フッ素には歯の再石灰化を促進する作用があります。
再石灰化とは、虫歯になっていない歯の表面を修復する過程のことです。この過程でフッ素が歯に取り込まれ、歯の表面がより強くなります。知覚過敏のある部分にフッ素を塗布すると、フッ素が外からの刺激を遮断し、痛みを軽減します。
知覚過敏歯磨剤の使用

最近市販の歯磨き粉でも薬効成分が入ったものが多くあり、その中でも知覚過敏用の歯磨き粉には、硝酸カリウムや乳酸アルミニウムといった成分が含まれています。
- 硝酸カリウムは即効性があり、すぐに効果を発揮します。
- 乳酸アルミニウムは持続性があり、長時間効果を持続します。
これらの成分は、長期間の使用によって効果が高まり、知覚過敏を抑えます。
ただし、使用をやめると症状が再発することがあります。
中目黒BIANCA歯科矯正歯科では、知覚過敏の方専用に、歯科医院のみでの販売の歯磨剤も導入しております。ご興味のおありの方は是非お声がけください。
知覚過敏の薬剤塗布
歯科医院で直接薬剤を塗布する治療法です。露出した象牙質を薬剤で覆うことで、外部からの刺激を遮断し、症状を和らげます。
1回の施術で改善することもありますが、複数回の塗布が必要な場合もあります。また、時間が経つと歯ブラシなどで薬剤がすり減り、数ヶ月後には効果が薄れることが多いです。
コンポジットレジンによる被覆
咬合性外傷や不適切な歯磨きによって歯茎付近がすり減り欠損がある場合、コンポジットレジンという材料を使って欠けた部分を補い、象牙質を覆います。
ただし、詰め物が劣化すると歯との境目に段差ができ、二次虫歯や歯肉炎のリスクが生じます。詰め物が剥がれる可能性もあるため、注意が必要です。中目黒BIANCA歯科矯正歯科では、あまりおすすめしていません。
歯周形成外科

歯茎が下がってしまい露出した歯根面が、刺激により痛みを引き起こしているので、ご自身の歯肉をその場所に移植してあげることで、歯肉の下りを元に戻します。
この治療ができればベストだと思いますが、外科的な処置が必要になります。そしてその外科処置を行うクリニックが少ないです。中目黒BIANCA歯科矯正歯科の院長宍戸は外科処置を得意としているため、ご興味のある方はお声がけください。
抜髄
上記の方法で症状が改善しない場合や、完全に痛みを取り除きたい場合に神経を取る処置を行うことがあります。
ただし、神経を取ると歯の寿命が短くなるため、慎重な判断が必要です。避けられれば、避けたい治療です。
不適切な歯ブラシに対しての改善法

硬い歯ブラシや強すぎる力で歯を磨くと、歯が削れるのではなく、歯肉が傷つき退縮します。お口の衛生状態にもよりますが、歯ブラシは普通の硬さのものを選び、優しく丁寧に磨くように心がけてください。力の強い方は、柔らかめでもいいと思います。
酸蝕歯について
嘔吐癖がある方やずっと酸性の飲食物を摂取することによって歯のエナメル質が溶け、象牙質が露出すると「酸蝕歯」になります。エナメル質は一度失うと元に戻らないため、酸蝕歯を予防し、進行させないことが大切です。
酸蝕歯を防ぐために
- 酸性の飲食物を摂った後は水で口をゆすぐ
- 酸性の飲食物を長時間ダラダラ食べたり飲んだりしない
- 寝る前には酸性の飲食物を控える
万が一酸蝕歯になってしまった場合は、フッ素塗布や詰め物・被せ物などの処置を行います。
ホワイトニングについて

ホワイトニング施術中に知覚過敏の症状が強く現れた場合は、一旦ホワイトニングを中断または中止して様子を見ましょう。
ご家庭で行えるホームホワイトニングでは、1~2日間中断すれば症状が治まることが多いです。オフィスホワイトニングの場合も、施術後1~2日ほどで症状が落ち着きます。中目黒BIANCA歯科矯正歯科では、事前に知覚過敏対策として薬剤をあらかじめ歯に塗ったり、術後もパックのようなミネラル分を歯に補給してもらうことで症状を緩和させています。