【中目黒 歯科】歯周病の原因はプラーク?細菌による口内トラブルと予防方法
【中目黒 歯科】歯周病の原因はプラーク?細菌による口内トラブルと予防方法
歯周病はプラークと呼ばれる細菌の塊が原因で、歯を支える歯ぐきや骨などの歯周組織に生じる炎症性疾患です。放置すると歯周ポケットの形成や歯槽骨の吸収など、重症化します。最終的には歯を失うおそれがあります。また、歯周病は糖尿病などの生活習慣病とも密接に関係することがわかってきました。歯周病は自覚症状に乏しいため、定期的な歯科検診が重要です。正しい知識を持ち、日々のセルフケアと専門的なケアを組み合わせることで予防できます。こちらでは、歯周病の原因や進行のメカニズム、予防方法などについて解説いたします。中目黒周辺で歯科医院をお探しの方はぜひ参考にしていただければ幸いです。
歯周病は、プラーク(歯垢)と呼ばれる細菌の塊が歯と歯ぐきの間に入り込み、歯ぐきや歯を支える骨(歯槽骨)などの歯周組織に炎症を引き起こす病気です。初期段階では自覚症状がほとんどないため、歯科医院で診断されて初めて歯周病に気づくというケースが多く見られます。
具体的には、歯周ポケットの深さや歯ぐきの状態、歯のぐらつきなど、様々な検査や視診によって歯周病かどうかを診断します。
健康な歯ぐきの場合、歯周ポケットの深さは1~2mm程度です。歯周病になると、歯周ポケットが深くなり、4mm以上になると歯周病と診断されます。
歯周病になると、歯ぐきが赤く腫れたり、出血したりします。また、歯ぐきが下がって歯が長く見えることもあります。
歯周病が進行すると、歯を支えている骨が溶けてしまい、歯がぐらついてきます。
歯周病の進行状態を詳しく調べるために、レントゲン撮影を行います。レントゲン写真では、歯槽骨の吸収状態などを確認できます。
これらの検査結果を総合的に判断し、歯周病の進行度合いを診断します。歯周病は早期発見・早期治療が重要です。少しでも気になる症状があれば、早めに歯科医にご相談ください。
プラークは歯の表面に付着して増殖した細菌の塊です。歯垢やバイオフィルムとも呼ばれます。食べカスとは全く別物で、口内細菌が作り出す粘着性の物質です。プラークの中には虫歯菌や歯周病菌など、様々な細菌が生息しています。うがいでは取り除けず、歯磨きによる物理的な除去が必要です。しかし、100%取り除くことは難しく、非常に厄介な存在といえます。
プラークを完全に除去するのが難しい理由は、磨いている箇所を直接目で見ることができないためです。暗闇の中、手探りで磨いているような状態といえます。隅々まで見渡せず、どうしても磨き残しができてしまい、それがプラークの蓄積につながります。その中で細菌はさらに繁殖します。また、プラークは唾液の成分と混ざり合い、時間とともに歯石と呼ばれる硬い石灰化物へと変化します。歯石の表面は凸凹しているため、その部分にプラークが付着しやすくなります。こうしてプラークと歯石が互いに悪循環を生み出し、細菌が繁殖しやすい環境が整ってしまうのです。
プラークと歯石の蓄積は虫歯や歯周病など、様々な歯科疾患を引き起こす原因となります。
歯周病は、プラーク内に潜む細菌によって引き起こされる炎症性の疾患です。プラークを放置すると歯ぐきに炎症が生じ、徐々に症状が進行します。
歯周病の進行過程は、以下のようなステージに分けられます。
歯周病の初期段階は自覚症状が乏しく、気付いたときには重症化していたというケースも少なくありません。歯周病を予防し、早期発見・早期治療するためには、セルフケアによるプラークコントロールや定期的な歯科検診が重要です。
プラーク内の細菌は酸素が少ない状態になると、酸素を嫌う嫌気性菌が増加していきます。この嫌気性菌が歯ぐきに攻撃を仕掛け、体内に侵入しようとします。これに対し、身体は菌を排除しようと戦います。この攻防が歯周病の始まりで、歯ぐきからの出血・発赤・腫脹などの炎症症状として現れるのです。出血は歯周病菌と白血球の戦いの証ですが、放置するとプラークは歯周ポケットの中に潜り込み、どんどん歯周組織を破壊します。歯周病が起こるということは、口内で常に炎症が続いている状態といえます。炎症によって生じる毒性物質は、歯ぐきの血管から全身に入り込み、様々な病気の引き金や悪化させる要因となります。
歯周病と同じく、プラークが引き起こすトラブルとして代表的なのが虫歯です。虫歯は歯そのものが細菌によって溶かされてしまう病気です。プラーク内の細菌は糖質を分解する際、酸を発生させます。この酸によって歯のエナメル質が溶かされることで、虫歯が発症・進行します。プラークの蓄積は虫歯のリスクを高めます。虫歯を予防するためには、プラークを適切にコントロールすることが重要です。丁寧な歯磨きに加え、糖質の過剰摂取を控えることが効果的とされています。
プラークの中には様々な細菌が生息しています。それらの細菌は生きているため、私たち人間と同じように排泄を行います。その排泄物が、いわゆる口臭の原因となるのです。磨き残しが多い場合、口内の細菌が多い状態といえるため、口臭が発生しやすいと考えられます。
口臭予防にはプラークコントロールが重要です。歯周病の予防にもつながるため、毎日の歯磨きを丁寧に行いましょう。歯科医院でクリーニングを受けるのも効果的です。
歯周病の原因となるプラーク内の細菌は、全身の様々な病気と関連していることがわかっています。例えば、プラーク内の細菌が出す毒素が血管内に入り込むと、心筋梗塞や脳梗塞などの動脈硬化を引き起こすおそれがあります。また、プラーク内の細菌が含まれた唾液や食べ物などが気管支から肺に入ると、誤嚥性肺炎のリスクが高まります。さらに、妊娠中の女性が歯周病になると、低体重児出産や早産のリスクが上がるという報告もあります。
このように、歯周病菌は全身疾患の発症や悪化に関与しているのです。口腔内を健康に保つことが、全身の健康維持にもつながるといえるでしょう。
歯周病を予防するためには、正しい歯磨きが大切です。しかし、間違った方法で歯磨きをしていると、かえって歯周病を悪化させてしまうこともあります。
歯ブラシを強く当ててゴシゴシ磨くと、歯の表面のエナメル質を傷つけたり、歯ぐきを傷つけてしまい、歯周病のリスクを高めます。
歯だけでなく、歯と歯の間、歯と歯茎の境目も丁寧に磨きましょう。これらの部分が汚れやすいので、歯周病の原因となることがあります。
いつも同じ方向にだけ磨くと、歯ブラシの毛先が磨耗し、歯垢をしっかり落とせなくなります。
毛先が開いたり、変形した歯ブラシは、歯垢を効果的に落とせません。1~3ヶ月に一度は新しい歯ブラシに交換しましょう。
歯磨きに加えて、以下のことも心がけましょう。
歯周病は、一度進んでしまうと元に戻すのが難しく、歯を失う原因にもなります。日頃から正しい歯磨きを心がけ、歯周病を予防しましょう。
さらに、歯周病予防には歯科医院での定期検診も大切です。
正しい歯磨きを心がけていても、自分では落としきれない汚れがあります。歯科医院での定期的な検診を受けることで、歯石の除去や、歯周病の早期発見・治療につながります。
歯周病予防に効果的なのは、歯と歯ぐきの間の歯周ポケットを意識したブラッシングです。歯ブラシを歯と歯ぐきの境目に45度の角度で当てて、小刻みに動かします。力を入れすぎず、細かく揺らしながら歯ブラシの先を歯周ポケットの奥まで届かせるように意識します。歯磨きのタイミングは毎食後が基本で、就寝前は特に丁寧なブラッシングを心がけることが大切です。就寝中は唾液の分泌が減り、口内は細菌が繁殖しやすい状態になります。プラークや食べカスが残ったままだと、虫歯や歯周病のリスクが高まります。鏡で口内を確認しつつ、丁寧にブラッシングを行いましょう。
歯ブラシだけでは届きにくい歯と歯の間の清掃には、デンタルフロスや歯間ブラシなどを活用しましょう。デンタルフロスは細い繊維をより合わせた清掃用具で、歯と歯の間に通してプラークを取り除きます。歯間ブラシは小さなブラシ部分を歯間に差し込んで使います。歯並びやお口の状態に合わせて、適切なサイズを選べます。また、歯ブラシでは磨きにくい部分をピンポイントで磨くのに便利なタフトブラシもおすすめです。植毛部が小さく、奥歯の噛み合わせ面や歯と歯の間、矯正装置の周りなど、細かい部分の清掃に役立ちます。毎日のセルフケアに取り入れることで、歯周病予防につながります。自分に合ったアイテムを見つけて、口腔内を健康に保ちましょう。
歯周病の進行や再発を防ぐには、定期的な歯科検診とクリーニングを受けることが重要です。歯周病は静かに進行するため、自覚症状がなくても定期的に歯科医院でメインテナンスを受けましょう。歯科医師や歯科衛生士による専門的ケアにより、セルフケアでは取り切れないプラークを除去できます。歯周病の進行を食い止め、健康な歯を守ることにつながります。
歯周病は国民病の一つであり、近年は高齢者だけでなく若年層にも増えている疾患です。大切な歯を守るためにも、定期的なメインテナンスと適切なホームケアに取り組みましょう。
中目黒BIANCA歯科矯正歯科では、唾液検査をはじめとする各種精密検査や歯科衛生士によるPMTCなどに対応しております。患者様一人ひとりに適した治療プランをご案内いたします。歯やお口に関する悩み・相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
医院名 | 中目黒BIANCA歯科矯正歯科 |
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TEL | 03-6451-2175 |
診療科目 | 歯科・小児歯科・矯正歯科・歯科口腔外科 |
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